【2021年9月12日】「POP」とは?ポップ・ミュージックの本質を考える 〜 「Wonderful days」POP・ヴァージョンを作りながら考える

あなたがたとえば『本物の』ミュージシャンならば、次のように考えていただきたい。そもそも元々、歌や音楽というものは「有価商品(価格のある商品)」であることがその本質なのか? 音楽というものは単に、昔の人が、それがゼニになるから作りはじめたものなのか? 音楽がお金になる/ならないは単に結果であり、音楽の本質と目的はもっとほかのところにある。

 

 

これは大昔「ロッキング・オン」で執筆されていた、岩谷宏さんの言葉。音楽は言葉同様、誰もが自由に扱えて、本来そこには貨幣など介入しないものです。

たまたま現代は、音楽はまだ一部の人しかちゃんと扱えてなくて、一部の人しか扱えてないから、そこにその差異の価値 (お金) が発生している訳です。

 

 

「ポップス」という言葉には「売れている音楽」「売りたい音楽」という意味合いがあり、そこには残念ながらお金の匂いがするのですが、本来は「誰にでも理解出来る開かれた音楽」ではないかと思います。

 

 

 

最近作る曲は、その「POP」を意識して作っています。私内での最近は、8月に作った「ジキュウジソク」(残念ながら没曲) に始まり、「流れ星」そして「Wonderful days」です。

いずれも「自分の心の奥底から自然に湧き出たメロディ」ではなく、「他者が聴いたら聴きやすいと感じるようなリズム・メロディ」を意識している点が、以前作った楽曲と、大きく異なる点です。

 

 

これは自分的には大きな進歩であると思っています。

日々の賃労働にしても。自分の生活のためだけに働くよりも、自分の労働が家族を養っているんだと思う方が、そして広義には自分の労働が他人・社会の役に立っていると思って働く方が、数倍やりがいや達成感を感じることが出来ます。

音楽作りに言い換えると、自分の音楽が他人に聴かれると思って作る方が、単に自分のやりたいように演るよりも数倍やりがいや達成感を感じるのではないかと。

 

 

何故そういうふうに思ったかは分からないんですが、この曲「Wonderful days」のPOP・ヴァージョンを作っていて、そんなことを思いました。

 

 

 

 

 

POP・ヴァージョンの歌詞です。ちょっとだけ変わっています。