数日前に歌メロと歌詞が出来た「続いていく世界」、トラックも一先ず完成しました。当初のコテコテのファンク・ビートから、ちょっとスウィングするビートになりました。コードもテンションを多用していて、ちょっとジャズ・ファンクっぽい雰囲気になりました。
入れたかったギターソロは、上手く弾けなかった為ボツにして、代わりにピアノソロを入れてみました。
自曲には珍しくかなりテクニカルな曲になったのですが、これもひとえにソフトのお陰です。
昔はギターソロなど、すごく上手いプレイをCDやレコードで聴いて感心していましたが、今のデジタル・レコーディングのご時世では、速弾きが鳴っていても、昔ほどリスペクトする人はいないのではないかと思います。皆んな、レコーディングの音はいくらでも加工できる事を知っているからです。ライヴで披露して、やっと認められるという感じでしょうか。
「何でも出来る」からこそ、何を選択するかが重要になってきます。「何でも出来る」は翻って「何も出来ない」です。何でも出来る事に溺れてしまうと、ブレて迷ったあげく、結局何にも出来なくなってしまいます。
曲は、積み重ねて完成、ではなく、どんどん削っていって、削るところがなくなったら完成、といったイメージです。
削って削って芯のみなので、数十年ブレずに成り立っている、ローリング・ストーンズのグルーヴ。