月別アーカイブ: 2019年3月

【2019年3月28日】新曲生まれそうです 〜 「おとことおんなに分かれる前に」(仮題)

「ギター」以来の、久しぶりの詞先の歌です。子どもの頃の思いを歌にしました。まだサビしか出来ていませんが、こんな感じ。

 

 

遊びたいよ   遊びたいなあ

 

おとことおんなに分かれる   その前のように

 

戻りたいよ   戻りたいなあ

 

おとことかおんなとか   言われる前のように

 

 

この歌詞は単純に、幼年時代に女の子と遊んだ思い出を歌ったのですが (私は女の子の方が相性が良く、幼稚園の頃はいつも近所の女の子のKさんやTさんと遊んでいました)、成長するにつれて、女の子とは遊ばなくなっていきました。正確には、遊べなくなっていきました。

 

 

本能なのか暗黙の了承なのか地域柄なのかは分かりませんが、男の子は男の子同士、女の子は女の子同士で遊ぶものだと。私の子ども (小学生) の頃はそうでした。

私が幼稚園の頃あれ程好きだったピアノを、小学生になったらパッタリと弾かなくなったのも、おそらくそんなところに原因があると思われます。当時の田舎の男の子は、ピアノを弾くなどあり得ない事でした。(仲間はずれにされます)

 

 

歌を歌い始めてから (CDをリリースしてからかな?)、元々少なかった男の友人は更に減り、代わりに女性の知人・友人が増えました。人間関係だけみると、何となく子どもの頃に戻りつつあります。ピアノを弾いても恥ずかしい思いはせず、歌を歌ったら喜ばれますし。これは、いい事だと思いたいものです。

 

 

 

私が今書いているような、セクシャリティ分化以前の、恋愛感情以前の甘酸っぱい感情と、対比させるように「大人になった僕たち」を歌った歌に、くるりの「男の子と女の子」(‘02年) という曲があります。この稿を書いていたら、ふと思い出しました。

 

この歌が心に染みるという方は、私の仲間です (笑)。どんな歌なのか気になった方は、YouTubeで上がっているので聴いてみて下さい。画像はPVより。

 

 

 

【2019年3月28日】以前作った「花火」をリメイクします 〜 音と言葉の関係を考える

「ふきのとう見つけた」が完成して思ったのは、メロディと言葉の不思議な関係です。この曲はメロディが先に出来て、合わせていろいろと歌っているうちに言葉が出てきました。それで、完成してみると、納得出来るというか、ちゃんと音と言葉が上手く反応し合っているように聴こえるから不思議です。

 

 

ところで昔から、メロディを喚起させる分かりやすい言葉というのがいくつかあります。もしくは言葉を喚起させるメロディ。人によって違いそうですが、万人に感じさせるのもあります。

 

 

 

昨年夏「花火」という曲を作りました。子どもの頃見た花火を歌った歌で、間奏に芥川龍之介「舞踏会」の一節の朗読を挿入した、自分では結構気に入った曲に仕上がったのですが (過去ブログ参照)、何度か聴き返すうちに「この曲はいつかどこかで聴いたことがある」と思い始めました。

 

 

そう思って「花火 歌」で動画検索したところ、出るは出るは…という感じで、たくさんの「花火」楽曲が上がっていました。「桜」も多いですが、花火もそれに負けずにという感じです。

日本人にとって花火や桜は、リスナーと曲のイメージの共有が容易に出来るので、こんなにたくさんの曲が作られているのでしょう。

かくいう自分も、過去に花火だけでなく「桜」という曲も作っています。

 

 

いろいろと聴いていて、結局ズバリ似た曲というのはありませんでしたが、一曲、サビの雰囲気がやや似通っているのがありました。一昨年の曲で、昨年末の紅白歌合戦でも歌われた、DAOKO×米津玄師「打上花火」です。

大ヒット曲なので、無意識に出てきたのかもしれません。実はそんな事は時々あります。作ってから気になって調べたりします。

 

 

そしていくつかの花火ソングで感じたのが、「打上花火」や、私の「花火」に限らず、「花火」という言葉やイメージを、ヨナ抜き音階 (和風に聴こえる音階) に乗せると、大体こういう懐かしい夏の雰囲気・世界観を容易に表現出来るいう事です。ジッタリンジン「夏祭り」、大塚愛「金魚花火」…。

それで迷った挙句、結局「花火」は没にしました。出来合いのイメージに乗っかるのは安易ではないかと思ったので。

 

 

 

それから数ヶ月後の先日、久しぶりにそのトラックを聴きながらふと考えた事。

「花火」は、一瞬で輝いて散ってしまう「我々の命」の比喩です。今まではそのメロディから、花火自体にこだわっていたので、どう歌っても他の「花火ソング」と似たような世界観から抜け出せなかったのですが、花火を別の比喩表現に置き換えたらどうなのかと。

気付いてみると実に当たり前の事ですが、自分の中では、この曲は「花火」のイメージにとらわれ過ぎていました。

 

 

そう考えると急に、いくつかアイデアが浮かんできました。早速煮詰めてみます。

 

 

 

 

「打上花火」のPVより。

 

この曲の大ヒットの要因の一つに、サビで乱れ咲くたくさんの打上花火のアニメ映像の美しさが上げられます。曲は、サビでいきなり静から動に、まるで打上花火のように大爆発します。そんな流れに見事にマッチしている映像です。