【2019年3月10日】フィールドレコーディングしてきました 〜 「ふきのとう見つけた」で使う音を探して

今朝、近くの山に行ってフィールドレコーディングを行なってきました。制作途中の楽曲「ふきのとう見つけた」に、自然音を挿入しようと思ったからです。

小鳥のさえずり、草を踏んで歩く音、服の擦れる音…。録った音を目を閉じてヘッドフォンで聴くと、脳内にリアルに情景が広がります。

 

 

PCソフトの音ばかり聴いていると、その空気感のなさに、変な表現ですが、時々耳が窒息しそうな感じに陥ります。無菌パックで保存された音のようです。

この曲「ふきのとう見つけた」では、空気が振動するリアルな音を入れたくて、フィールドレコーディングを思い立ちました。

 

 

この曲は元々ドラム・トラックにサンプリング音源を使っているので、デジタル感が希薄です。フィールドレコーディング音源を入れる事によって、更に、ふきのとうを探して歩いている感じが表現出来るのではないか。そう考えた訳です。

 

 

 

ちなみに、最近の、ヘッドフォンで聴くと脳に直接音が切り込んでくるようなPCソフト音楽は、音楽用語で言う「デッド」な音です。反対語は「ライブ」。最近の音はデッドが主流です。おそらく、スマホ+イアフォンで聴かれるリスナーの音楽環境を前提にして作られているからなのではと思います。

 

 

ボーカルもそう。昔のロックやポップスのボーカルには、エコーがかかっているのが主流だったのですが、いつからか分かりませんがエコーが減ってしまいました。

ヘッドフォンで聴くと、エコーのかかってない声は、耳に直接歌いかけられているように聴こえてきます。

それぞれ好みの問題だと思います。ボーカルに関しては、私はエコーがない、つまり今の方が断然好きです。

 

 

 

この曲「ふきのとう見つけた」では、PCソフトのデッドな音の中に、自然音 (ライブな音響)をそのまま入れたらどう聴こえるか、という実験でもあります。でも実験音楽ではなく、あくまでポップスとして聴けるようにしたいなあと。仕上がりが楽しみです。

 

 

 

 

曇っていたので、イマイチ冴えない景色。やはり光は重要ですね。まだ枯木や枯れ草が多く、本格的な春の息吹はこれからという感じです。

肝心の音は、ちゃんと録ってきました。早速明日、編集してみます。