【2017年4月21日】New Order

先日の続き。洋楽に興味のない方には申し訳ないです。
そのピーター・フックのアルバムを聴いてたら、30年以上前に中野サンプラザ?新宿厚生年金会館?どちらかで観た、ピーター・フックがいた頃のニュー・オーダーのライブを思い出しました。
初来日の時です。

 

当時は、こんな下手なバンド観たことないとか、ニュー・オーダーの二軍が来たのかと思った、とか、音楽雑誌などでは酷い言われようでした。
でもライブの良し悪しに関しては、上手い・下手でこのバンドの音楽性を語るのは見当違いなのではと思ってました。
今思えば、ジャーナリストのバンド愛からの冗談発言も多分にあったと思いますが。

 

ライブは普通に楽しめましたし、下手とか、全然気になりませんでした。
音程外しっぱなしのバーナード・サムナーのボーカルも、何の違和感もなく自然に耳に入ってきました。
今思い返すと、普通、ライブはお祭りというか、特別な空間を演出しますが(こちらも期待します)、ニュー・オーダーのライブは、ただそこに居て演奏して歌っているだけという、過剰さがなく、その冷めた感じが、彼らの音楽らしくて良かったのではと。

 

そんな事を、ふと思い出しました。

 


その東京公演を収めた「パンプト・フル・オブ・ドラッグス」。奇跡的に手元に残ってましたが、VHS再生デッキがすでにありません。
ニュー・オーダーの音は、今聴いても全く古くきこえませんが、残念ながら聴くことの出来ないVHSの、今となってはすごく大きく感じるパッケージを手に取ってみると、改めて30年の時の流れの重さを感じます。