【2017年10月18日】音楽は自由に

今度共同で曲作りを行うKさんの曲を聴かせていただきました。
10数曲あり、ジャズや弾き語りなどアコースティックな曲から、ハード・ロックっぽいもの、ダンス・トラックまで幅広いジャンルで、全てインストゥルメンタル、シンセサイザーのメロディが入っています。これからBGM会社のコンペに出展用のとボーカル曲に分けて仕上げていくそうです。

 

 

聴いていて思いましたが、100人いたら、100人の顔や声が全員違うように、メロディも、その人その人固有の、その人らしさと言えるのが、ちゃんとあるんですね。
このKさんの曲も、いろんなスタイルで曲作りを行なっていますが、根底に流れるメロディの、基本的な雰囲気は統一感があります。それははっきりと感じました。本人は「メロディーセンスは自分では劣っていると思っている」と仰っていましたが。

 

普段、商品としてパッケージされ流通している商業音楽ばかり聴いていると、売れ線のコード進行やメロディや、流行の音やリズムなどで、結構似たような曲が多いと感じる時もあります。実際「良いメロディやコード進行は出尽くした」などと言う方もいらっしゃいます。
だけども、このように商業化される前の生々しい音源を聴くと、まだまだ良い音楽の可能性というのは無尽蔵にあると感じます。それこそ、人の数だけ違う音楽が生まれるので。

 

本文を書いていて、何故か思い出して頭の中で鳴ったのがこの曲「ルーザー」です。コロンブスの卵のような曲ですね。(画像は「ルーザー」のPVから)

 

 


ブルースやフォークなどの伝統音楽をブレイクビーツやヒップホップと合体させたこの曲「ルーザー」(’94年) でメジャー・シーンにデビュー、瞬く間にオルタナティブ・シーンのトップ・アーティストとなった、アメリカのミュージシャン、ベック。数日前にニュー・アルバムを発表 (未聴です)、来日公演ももう数日後に予定されています。
ジャンルの壁を軽々と越えていくベックの音楽を聴くと、音楽にはまだまだいろんな可能性があるということが感じられます。

 

 

今は誰もが自由に音楽を作って、たとえ流通されなくても、ネット上などで発表出来る場所が数多くある時代です。初心を忘れず、自分の好きな音を自由に伸び伸びとクリエイトしていきたいと、Kさんの音源を聴いて、あらためて思いました。