【2018年2月12日】ネット放送の未来は 〜 abemaTVとニコニコ生放送の違い

本日、将棋のタイトル戦のひとつである「棋王戦」が行われています。仕事前のひと時、少し観戦してました。
この棋戦は、abemaTVとニコニコ生放送で放送されていました。abemaとニコ生は同じネット放送ですが、運営の切り口・進行にそれぞれの特徴があって、それぞれに見応えがあります。

 

 

将棋の対局を観戦する際、私はどちらかと言えばニコ生の方をよく利用します。何故なのか、ちょっと考えてみました。
ニコ生の方は、キャストが解説の棋士と聞き手の女流棋士の、基本二人固定。長時間放送なので、キャストの休憩時間もあり、休憩中は、画面が盤面固定となります。
対してabemaの方は、解説の棋士も聞き手の女流棋士も二人体制。途中交代しながらの解説なので、画面が切れません。そして終盤戦だと棋士二人で解説するので、その時は手の解説がとても丁寧になります。(決して華やかではないんですが)
画質もabemaの方が断然キレイで、タイトル戦だとご当地の様子など映したり、いろんなところにお金をかけていると感じます。

 

 

このように比較してみると、abemaの方が見易いんじゃないかと思いますが、実際は一概にそうとは言えないところが、面白いところです。
両方とも、視聴者からのリアルタイムのコメントが画面に流れます。コメント数も表示されるのですが、大体コメント数が多いのが、ニコ生の方です。しかも大差です。

 

 

この差はどこから来るのかというと、理由は明らかです。
ニコ生は、時々視聴者のコメントをキャストが拾い話題にするからです。時々視聴者にアンケートを取ったりもします。abemaは完全スルーしているので、コメントもどうでもいいコメントが多く、私はabemaを見るときはコメント蘭を閉じているくらいです。
学校の授業でも、一方的に喋る先生よりも、生徒を巻き込んで授業を進める先生の方が人気があったかと思います。人間は動物と同じで、構うと寄ってくるものです。
つまり、ニコ生はラジオで、abemaはテレビ、的なコンセプトなのでしょう。ニコ生のキャストは、深夜放送のDJのようです。

 

 

 

そう思っていたのですが、今日久しぶりにabemaを見たら、「質問募集中 〜 聞き手・解説への質問はコメント蘭まで」という新趣向を取り入れていました。明らかにニコ生を意識しているなあという感じです。
ネットTV放送は黎明期で、まだ過渡期ですらありません。いろんな試行錯誤でもっともっと面白くなって欲しいです。願わくば、放送局も増えて音楽番組も増えて欲しいかなあ。

 

 

 

 

こちらはニコ生。

 

 

 

 

こちらはabema。