【2019年5月23日】そろそろアルバムの準備をはじめます 〜 ショパンの言葉に思う

日々曲作りが続いていますが、そろそろアルバムの準備を行いたいと思っています。

最近思ったのは、音源制作は、締切を設定すればそれなりのものが出来る、という事です。この締切は、私の場合は基本的に自分で決めます。だから無意識のうちにも、無理な設定はしません。がんばれば出来る、そんな締切です。

 

 

最近は知人に聴いていただく機会が度々あり、その都度締切を設けて制作している為に、曲が次々と出来ていると感じます。

どの時点で完成と呼ぶのかは、定義が難しいところですが、私の定義は「アルバムが出来た時点で完成」です。なので、そのアルバム完成に向けて、ここ半年程で作った楽曲の見直し及び演り直し (アレンジ、演奏、歌など) を行って行こうかと。

 

 

 

ところで他の人は、どの時点で自分の曲 (表現) を「完成」と考えるのだろうと気になって、ネットで検索してみました。「自分が完成と思った時点で」「塗る絵の具がなくなった時」など、いろいろあって、要するに人それぞれなんだなと。

 

 

そんな中で、野村三郎著「『音楽的』なピアノ演奏のヒント」の中の一文。「絵を完成させてゆくのは聴衆なのだ」というショパンの言葉が印象に残りました。これは、実際に聴衆が決めるという事ではなく「他者視点に自作を委ねる」という意味ではないかと思います。

 

 

 

私の場合、曲を作っていく過程の最初の方は、自分の妄想や閃きで進んでいきますが、ある程度のところまで形になっていくと「これを聴いたら◯◯さんには、どんなふうに感じてもらえるんだろうか?」「ここをこうしたら、××さんにはもっと響くんじゃないかな?」と考えたりします。作り手目線から聴き手目線に、視点がある時点で大きく変わります。

 

 

今まで無意識にそうなってましたが、これは、ちゃんと完成させるうえで、凄く重要な事なのではないかと。これをもっと突き詰めていく必要があるんじゃないかなと。上記のショパンの言葉を噛みしめました。これこそが「ポップな」表現なんじゃないかなと。

 

 

 

 

 

そうやって完成した?ショパン「別れのワルツ」のスコア。