【2020年3月7日】「月の子守唄」(仮題) と「天使たちのシーン」について

「月の子守唄」を作っている最中なのですが、日々メロディや言葉を詰めていくうちに、この曲、何となくですが、「天使たちのシーン」に似ている気がしてきました。

 

 

「天使たちのシーン」は、小沢健二さんの1st.アルバムに入っている、13分半の大作です。「オザケン」として人気者になる以前の曲です。コアなファンに人気の高い曲で、ライヴでは必ず演っていました。

 

 

 

私の知っている限り、この曲のヴァージョンは6テイクあります。

1st.アルバムの他には、ライヴ・ヴィデオ3本に、TV番組用?(よく分からない) での弾き語り (YouTubeで観れます)、数年前のライヴ・アルバム「我ら、時」、にそれぞれ収録されています。

 

 

その6テイク、アレンジがそれぞれ全然違っています。アレンジどころか、曲の長さやテンポも違っていますし、歌メロまでも全く別メロのテイクのもあります。どれも名演です。

 

 

 

それで「月の子守唄」を作ってて、似てると感じたテイクは、3作目のヴィデオ「ヴィレッジ “the video”」のテイクです。

 

 

このテイクは、テンポを大きく落として歌われていて、インストのパートも多く、記憶だと20数分?30分?位の長尺曲になっていました。ゆったりと流れる時間は、まるで大陸の大河の流れのようです。私の一番好きなテイクです。

 

 

 

元々「天使たちのシーン」のコード進行やリズムは、昔から伝承の循環コードとソウルのリズムです。全く新しいという曲ではありません。それが唯一無二に聴こえるのは、歌詞と歌唱の個性に寄ります。(オザケンの曲は、みんなそうかも)

音楽の伝統を継承しつつも、影響を受けた表現にリスペクトしつつも、プラス、新しい表現をちゃんと上書きしている訳です。

 

 

 

私の新曲「月の子守唄」は、単にコード進行とリズムが似ているだけで、独自性は、作っていて残念ながら今のところ感じません。

「天使たち〜」程の名曲にならなくても、ほんの少しでいいので、新しい何か、を混ぜることが出来ればいいなあと思っています。

 

 

 

 

こないだ段ボールを整理してたら見つけた「ヴィレッジ」。手元には既にVHSデッキはなく、多分20年程観ていません。

デッキ持ってる方いたら、貸して欲しいです。