【2020年3月14日】アナログ・プレーヤー購入しました (続き) 〜 「いい音」とは?

数日前に書いた記事の続き。

アナログ・レコードの良さについていくつか書き出しました。その一番最初に挙げた「それなりの再生機器で再生するとすごくいい音で鳴る」ですが、補足があります。

この「いい音」というのは、どんな音を指しているんでしょうか。以下、その説明です。

 

 

 

私がアナログ・レコードを聴いていた時期は大学生までです。当然お金もなく、そんな立派なシステムで聴いてはいませんでした。そして、CDが普及し始めると、レコードには見向きもしなくなりました。

当時は、CDの方が「いい音」に聴こえました。取り扱いが便利で音もいいので、CDに流れたのは必然かと。(私だけでなく、世の中の音楽ファンのほとんどがそうでした)

 

 

 

アナログ・レコードの音が「いい音」に聴こえたのは、もう十数年前、近所にあったMというレストラン&バーで、音楽好きのマスター (私より数歳歳上) からレコードを聴かせて頂いた時です。

お客さんがみんな帰ったある日の深夜に、「ツボちゃん、聴いてみ?音ええでー」(マスターは大阪の人) と、真空管アンプで鳴らして下さったレコードは、CDよりも遥かに立体的に、奥行き深く、自然に聴こえました。

これが音楽好きがよく言う「アナログのいい音」か、と素直に感動しました。

 

 

たしかにCD (や配信など、デジタル音源) は、雑音が無く無音状態から音が立ち上がるので、一聴すると音はアナログ音源よりも数段よく聴こえるのですが、音楽的な音の良さというのは、そうじゃないということが、この時身に染みてよーく分かりました。ちょっとしたカルチャー・ショックでした。

 

 

 

それからしばらくして、そのレストランは引っ越してしまい、マスターとも疎遠になってしまいましたが、今でも音楽好きのお客さんにアナログ・レコードを聴かせて悦に入っているんだろうなあと、ふと思い出しました。

 

 

 

 

 

 

私の曲はこちらから聴けます。もちろん、デジタル音源です (笑)。↓