【2020年4月8日】誕生日のプレゼントにデヴィッド・ボウイのドキュメンタリー・フィルムを戴く

誕生日プレゼントに、ある方から素敵なDVDを戴きました。

ジギー・スターダスト時代、つまりちょうどスターダムに昇っていく頃の、音楽的にも充実期を迎える頃のデヴィッド・ボウイを、当時のバンド・メンバーや奥さんや関係者が回想しているという、貴重な映像です。BBCのドキュメントではないかと。

 

 

お酒を呑みながらぼんやりと観ていたのですが、時折映るライヴ・シーンの、観客の熱狂具合が凄くて、ボウイさん本人よりもそちらに目を奪われました。

 

 

 

そのアーティストの凄さは、たとえその音楽が理解出来なくても、オーディエンスの反応が一つの目安になります。この頃のボウイさんのライヴの様子は、早過ぎたパンク・バンドのようです。昔観たスターリンのライヴのようです。

 

 

「ジギー・スターダスト」の10年後の「シリアス・ムーンライト・ツアー」では、オーディエンスはほぼ普通の人たちでした。普通の人たちが普通に盛り上がっている、そんなライヴ。

そして更にその「シリアス・ムーンライト・ツアー」から20年後の「リアリティ・ツアー」は、懐かしい同窓会のような雰囲気です。オーディエンスのテンションはすごく高いんですが、殺気立ってはなく、健康的で大らかなテンションです。

 

 

この映像のいろんな人たちの証言を聞いていると、ボウイさんは単なる天然の天才というよりも、天賦の音楽の才能に加えて、考えに考え抜いて音楽やステージを作ってきたんだというのがよく分かります。

そう言えばこの頃の楽曲 (特にアルバム「ジギー・スターダスト」) も、ロックだけど線が細いというか、頭でっかちというか、練りに練って作り上げられています。まあそこがいいんですが。

 

 

 

同じ場所に留まらず、それぞれの時代の波をサバイブして、常に新しい音楽に挑戦し続けてきたボウイさんに、あらためてリスペクトの念が湧きました。

 

 

 

素敵なプレゼント、どうもありがとうございました。