日本ではよっぽどのブラック・ミュージックのファンしか、その名が知られていないと思われる、アフロビートのドラマー、トニー・アレンさんが死去しました。
この記事を読んで知ったのですが、ブライアン・イーノ、デーモン・アルバーン、フリー…多くの好きなロック・アーティストたちも彼をリスペクトしていました。
アフロビートを知らない人は、その語感とアフリカ人が演っている事から、野蛮な「土人の音楽」的なものを連想するかもしれませんが、そうではありません。すごく洗練された、ある意味、今の人類の最先端の一つともいうべき音楽です。
ただ残念なのは、高度な音楽スキルがないと演奏出来ないという点です。
この記事からネットサーフィンしていたら、’14年のトニーのソロ「ゴー・バック」に、feat. デーモン・アルバーンとクレジットがあり、YouTubeに上がっていました。
以前知人に、チラッとですが、デーモン・アルバーンの「ゴリラズ」の音を聴かせてもらった事があります。その洗練された音を聴いて、デーモンってブラック・ミュージック好きなんだなと思ったのですが、まさかトニー・アレンさんとコラボしているとは思ってもみませんでした。
早速聴いたのですが、二人の音楽の血液が混じって新しい血が生まれたような、そんな印象を受けました。アフロビートの種子は、ゆっくりとではありますが確実に、世界各地に広がっていっています。
天国で盟友のフェラ・クティさんとジャムって下さい。ご冥福をお祈りいたします。