【2020年5月8日】クラフトワークのフローリアン・シュナイダー死去

 

 

 

私がパンクやニュー・ウェイヴを夢中で聴いていた頃。既に「テクノの元祖」として伝説になっていたのが、ドイツのバンド、クラフトワーク。真のオリジネーターとはこういう音を指すのではないかと思います。

 

 

YMOも、ベルリン期のボウイも、PILも、ジョイ・ディヴィジョンやニュー・オーダーも、そしてヒップホップにも、その他多くのアーティストたちに多大な影響を与えた偉大なバンドの、フローリアンさんは共同創設者です。

 

 

クラフトワークの、時間をディジタルに捉える方法論は、今のポピュラー音楽の主流となっています。特にすぐれている点は、’70年代当時にそんな現代音楽的な方法論で、シンプルでポップな音楽を鳴らした点ではないかと。

 

 

 

私が高校生の頃、クラフトワークが来日して、そのライブがFMで流れたことがあります。

数曲しか知らず、レコードも持ってなかった私は楽しみにしていましたが、同じフレーズを延々と長尺演奏してて、聴きながら余りの心地良さに眠くなって、エアチェックのカセットテープを裏にひっくり返すのを忘れてしまった、ということがありました。

もちろんそのカセットは何度もリピートして、結局「ヨーロッパ特急」のレコードを買ったのですが。

 

 

 

幾ら言葉を重ねても表しきれない、偉大なバンドです。合掌。