【2021年3月3日】バニー・ウェイラー死去

 

 

 

バニー・ウェイラーさんは、ルーツ・レゲエ・バンド「ザ・ウェイラーズ」の元メンバー。ザ・ウェイラーズが「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ」として全世界にブレイクして間もなく、方向性の違いから、ザ・ウェイラーズを脱退しています。

 

 

その後のボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズは、ルーツ・レゲエを、ポップに・ソフトに進化させていきましたが、バニー・ウェイラーさんは、あくまでもルーツ・レゲエにこだわった歌作り・音作りを貫いていました。

 

 

 

私がレゲエにハマっていた’80年代の中頃のバニー・ウェイラーさんのアルバム「ルーツマン・スカンキング」(‘87) は、本当によく聴きました。聴き過ぎて、そのレコード盤にはチリチリとノイズが入っています。

当時の不安定で孤独な心に、レゲエのビートは鋭く刺さりました。

 

 

このアルバムに限らず、バニー・ウェイラーさんの曲はどの曲を聴いても、素朴なメロディを伸びやかな声で歌い、その歌が太いリディムの上に大らかに乗っかっています。この、ジャマイカの抜けるような青空のような、大らかさ・自由なヴァイブレーションが、バニー・ウェイラーさんの大きな魅力なのではないかと感じます。

 

 

ジャマイカから遠く離れた日本の片田舎にも、その音楽はしっかりと届いています。

お悔やみ申し上げます。

 

 

 

 

 

奇跡的にジャケットも残っていた「ルーツ・ラディックス・ロッカーズ・レゲエ」を聴きながら。