以前、富山のTSUTAYA店舗でライブを演らせていただいた時に、担当の方が「最近はTSUTAYAの店舗も、セルCDのコーナーがどんどん撤退していっているんですよ」という話をされていました。
TSUTAYAに限らず「街の本屋さん」「街のレコード屋さん」がどんどん減っているのは、昭和生まれ・育ちの私としては、一抹の寂しさを感じます。CDショップだと、大手のTSUTAYAはそれでも残っていますが、地元のレコード屋さんは既に全滅状態です。
本や音楽は、お金が動く「商品」以前に、人が生活を営むうえでなくてはならない、大切な「文化」なので、なくならないで欲しいですね。
私の場合、CDや本は通販は利用せずにリアル店舗で購入しています。通販に抵抗があるというより、昔からの習慣で、お店に出掛けてその場で選ぶのが楽しかったりするので。しかし、世の中そんな人ばかりではありません。
実際のところ、コンテンツ自体が売れなくなってきている上に、通販での購入率が高くなってきています。経営者立場だと、リアル店舗はコストがかかるので、利益が出にくいと撤退も止むなしなのでしょう。そしてリアル店舗が減ると、当然通販率は更に上がっていきます。
以前当ブログ「無料で聴けることについて」(4月20日)で、音源フリー化大賛成の趣旨の文章をアップしました。そこでも書きましたが、近年の音源フリー化の普及で、音楽ファンは間違いなく増えています。その増えたファンを、どうやったらリアル店舗の実売に反映させられるかが、リアル店舗の今後の課題だと思いました。
もし私に経営能力があったら、一生懸命考えて何らかのビジネスモデルを捻り出したいのですが、残念ながらそんな能力はありません。。
そのヒントとして、他国の音楽ビジネスモデルを紹介します。
画像は、ジャマイカの移動式レコード屋さん。デカい音でレゲエを鳴らしながら走っています。
人々はクレープを買うように、レコードを買っています。
私にお金があったら、ぜひやってみたい商売です。日本だと騒音で苦情が来そうです。(笑)
ジャマイカは、冗談ではなく、とても文化的な国だと思います。