先日26日のニュースで、将棋の棋士の藤井君が高校進学に進路を決めた事を報道していました。
それだけでニュースになると言うのもすごい事ですが、藤井君の発言はもっとすごくて、「全てのことをプラスにする気持ちでこれからも進んでいきたいです」とコメントしていました。
これは普通の中学生に言える言葉ではありません。将棋の実力同様、大したものです。意味合いは少し違いますが、小林麻央さんの「なりたい自分になる」を思い出しました。麻央さんの言葉同様、決意表明であると感じました。
藤井君の師匠の杉本七段は常々「どんな進路を選択してもそれが藤井四段にとっての最善手」と発言していました。なかなか含蓄のある言葉です。
将棋に「指した手が最善手」という言葉があるそうです。将棋は「待った」が出来ません。一度指したその手がたとえ失敗 (悪手) でも、自分で選んだ手なので、それはそれとして受け止めて、くさらずにそこからまた最善を尽くすのが大事だと言っているんだと、私は解釈しました。
人生と全く同じですね。「もしも、あの時、こうしていたら…」は、絶対に、100パーないんですから。そして逆に、自分で選ぶからこそ、それがどんな茨の道であっても、本人にとっては最善の道となるんだと思います。
「自分のことは自分で決める」こんな当たり前のことが、実は、状況に流されたり、周りの意見に押されて迷ったりで、ちゃんと行うのが困難なのが、普通の人です。(私もそう)
自分の人生を振り返ってみても、常に流されっぱなしだった気がしますが、この歳になり、今こうして音楽活動を始めて、ようやく自分の中では「最善手を指している」という気がしています。このブログも最善手を指していると思い、日々考えて更新しています。この気持ちは大切にしたいと思います。