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【2018年4月26日】パソコンが壊れてしまいました

立ち上げたら真っ黒の画面にメッセージが出るだけで開かず、何度か試みてみましたがやっぱりダメだったので修理に出したところ、修復不可能で、データも取り出せるかどうか分からないそうです。
PCというのは、人にとっては、いわば脳細胞の外付け装置及びアウトプットの装置として使われているので、たくさんのデータ損失は、ある意味、脳内の記憶の損傷のようです。

 

 

私の場合も、音源その他、重要なデータやソフトなどがたくさん入っていたので、ショックなことはショックなのですが、今回に関しては、まあしょうがないなあと思えました。数年前までなら、ショックでしばらく立ち直れなかったかもしれません。

 

 

でも、モノはいつかは壊れるものですし、増え続けるデータも、処理しきれないレベルまでいくと、不要のものとなります。PCに取り込んでから一度も聴いていない音源も、結構あったと思われます。
つまりは、私も「捨てること」「取捨選択」の重要性に、無意識のうちにもようやく気付き始めたのではないかと、自分のことながらちょっと思いました。

 

 

そしてPCに限らず、自分の身体が壊れる (死んでしまう) 時も、いつかはこの日が来るものだと執着しないように、安らかな気持ちで迎えたいなあ、なんて思ったり。

 

 
新しいもの・こと、を獲得することは、本能レベルでうれしいことなのですが、気付いたらいつの間にかそれらに押しつぶされてしまいます。
知人にも、マンガとか雑貨とかを長年買い続けた結果、膨大な量になって、一部屋潰している方もいらっしゃいます。私の音源のコレクションも、似たようなものかもしれません。

 

 

まあ取り敢えずは新しいPCを購入して、せっかく買うので新しい音源ソフトなどもインストールして、新たな気持ちでPCと付き合いたいと思っています。

 

 

 

これは私のPCではありませんが、こんな感じのメッセージが現れました。

 

【2018年4月24日】「バランスの芸術、英国で石積み大会」に思う 〜 ボブ・ディラン、つげ義春など

 

 

本日のYahoo!ニュースから。
実にどうでもいいことを競う大会ですが「英国内の他、米国、スペイン、イタリアなど世界各国から集まった30人を超える参加者が、重みあるチャンピオンの称号を目指して競い合った。」そうです。
まあこの競技に限らずなんの競技でも、知らない人や興味のない人にとってみると「何これ?」というものなのですが。

 

 

このニュースで思い出したのが、若い頃読んだ、つげ義春さんのマンガ「石を売る」。これは、「無能の人」という連作マンガの中の一作。売れないマンガ家 (自称「芸術マンガ家」) が、川原の石を拾ってきて石を売る商売を始める話。一種の現実逃避を肯定する話です。

 

 

つげ義春さんのマンガは、主人公はネガティヴでウジウジしたダメ男が多くて、悲惨なシチュエーションが多いのですが、状況を斜め上からみて描いている感じで、悲惨な感じはしなくて、全体にそこはかとないユーモアがあり、ひと頃ハマって熱心に読んでいました。そして、こんな生き方もいいなあと。
ちょうど同じ頃に、ボブ・ディランさんの「ライク・ア・ローリング・ストーン」を聴いて、その、人が落ちぶれていく様を肯定するような歌詞世界とつげ義春さんのマンガの世界観がダブって感じられて、余計に憧れたものです。

 

 

憧れというのは、現実にはそうならないから憧れるのであって、実際に私の性格からして、無一文になってボロボロに生きていく前に、焦ってセコセコと何とかしそうです。こういう小心者だから、つげ義春さんのマンガや「ライク・ア・ローリング・ストーン」に憧れたんでしょうね。

 

 

話は戻りますが、実際にこの「石積み大会」に出場された方って、どういう日常を送ってらっしゃるんでしょうか。
大会で優勝する為に、毎日毎日近くの川原に行って、石積みの練習をして、ヨメから「あんた、こんなくだらないことばっかりやってないで、ちゃんと働いてよ〜」と泣きつかれているんでしょうか (笑)。そんな想像をしてしまいました。もしそうなら、つげ義春さんのマンガ、そのまんまです (笑)。

ちなみにこれも想像ですが、この大会の出場者は、おそらく99%は男性でないかと予想します。このようなことに一生懸命になるのは、大体男性です。