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【2018年9月26日】新曲「死について思うこと」〜 トラックが完成!

ようやくトラックが完成しました。結局、削って削って7分半まで縮めました。今回は、新しい試みとして、アコギもですが、ストリングスの音も入れてみました。

 

 

以前、何で読んだかは忘れましたが、甲本ヒロトさんが、インタビューで「デジタルの音源は点なので、CDだと一度カセットテープに落としてから聴いている」というような事を仰っていた記憶があります。

普段ヒロトさんは殆どアナログ盤を聴いているそうです。私の耳ではおそらく、CDから落としたカセットテープの音とCDの直接の音を聴き分ける事は出来ないと思いますが、仰るニュアンスはよく分かります。アナログ盤とCDだと、音の質が違って聴こえます。それは何となく分かります。ヒロトさんはアナログ楽器が奏でるロックンロールが好きな人なので、アナログの質感が好きなのでしょう。

 

 

自分の音源制作でデジタル音源+打ちこみで作ると、あきらかに以前と比べて音楽自体がデジタルになってきています。それが聴きやすい方向に向かっていればよいのですが、どうもそうとも言えないところも感じられます。そこで、アコギの生音と、流れる弦の音を入れてみたという訳です。

 

 

あと、デジタル音は私にはキレイに聴こえすぎるので、ソフトで作り始めてからは意図的に、ノイズや、周波数を中域に特化した音を入れて、音に濁りを加えています。

それが成功か失敗かは、聴く人に委ねたいと思います。

 

 

 

7分33秒。

 

【2018年9月24日】キッス、最後のワールド・ツアーに 〜 今は昔。ロック新御三家の時代を振り返って

 

 

アメリカのロック・バンド、キッスが、最後のツアーを行うそうです。メンバーは既にいい歳です。

 

 

 

キッスは、私と同じくらいの世代で少年時代からロックを聴いてきた人にとっては、好き嫌いは別として絶対に耳にしているバンドです。私も、アルバムは一枚も持っていませんが、ヒット曲なら殆ど知っています。見た目は怖そうですが、実は聖飢魔IIの元ネタのようなバンドです。

 

 

私の小学生高学年〜中学生の頃、日本の洋楽ロック・シーンは、このキッスと、あとクイーンとエアロスミスを合わせて「ロック新御三家」と呼ばれて大人気でした。ちなみに「ハードロック御三家」は、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ブラックサバス。日本のロック御三家と言えば、世良正則・Char・原田真二。我ながらよく憶えています。(間違っていたら恥ずかしいので、検索してみたら、やっぱり合っていました)

 

 

どのバンドも既にレジェンドとなっていて、メンバーも既に鬼籍に入られた方も、何人もいらっしゃいます。時の経つのは早いものです。

この「新御三家」のレコードは、小学生の多分6年生の頃、クラスで音楽話などで仲が良かった女の子の家で、ステレオで大きい音で聴かせてもらって、それこそ天地がひっくり返るようなショックを受けました。頭の中に稲妻が走りました。ある意味、初めて受けた「ロック体験」かもしれません。それまでは、ラジオで細々とヒット・チャート番組を聴いているだけでした。

 

 

私の少年時代は「ロックとマンガはそのうち卒業するもの」とよく言われていました。実際にそんな方々も多くいらっしゃったと思いますが、昔活躍したバンドがこうしてツアーを行うと、観に来るのは殆どが私のような、中年世代のファンです。卒業出来ずに留年が続いている方々が多いという訳です。

 

 

 

その新御三家のワンピースを担っていたクイーン (と言っても、オリジナル・メンバーは二人だけ) を、数年前にサマソニ (有名なフェス) で観ることが出来ました。クイーンは、新御三家の中でも一番人気のバンドでした。

私の周りは、偶然かもしれませんがオジさんとオバさんばかりでした。故フレディ・マーキュリーさんの姿が、スクリーンに大映しになった時、思い入れのなかった私でさえ込み上げてくるものがありました。おそらく泣いている方々が多くいらっしゃったのではないかと思います。

 

 

今思うに、その会場にいた一人一人は、間違いなく私の同志という気がします。クラスで、居ても2〜3人だった当時のロック好きでも、その中でも大人になっても聴き続けていた、更にひと握りの人たちでも、集まればこんな数になるんだと、当時を振り返ると感慨深く思います。