添削を繰り返していた「年老いたフリして」の歌詞ですが、一応完成しました。
数日前に、若い頃は早く年をとってしまいたかったと書いた自分ですが、今、それなりに年を重ねて思うことは、「何とかこの歳 (今、55歳です) まで生き延びることが出来てよかったなあ」ということです。まさに若い頃の予感?的中で、心中は10代〜20代の頃に比べて実に安定しています。
年を重ねた今だからこそ書けた歌詞です。大事に歌いたいと思います。
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年老いたフリして
年老いたフリして 杖ついて歩く
そのまま電車に 子どもが席譲る
座って窓眺める 老人が見つめる
それは僕の顔 過ぎ去りし時想う
Ah〜
君は言う 早く年とってしまいたい
どんな綺麗な子も 皺くちゃになるわ
しあわせ ふしあわせ 全ては皆同じ
僕らは歩いてる 同じ道歩いてる
Ah〜
年老いたフリして 風に吹かれふ〜らり
年老いたフリして 咳などしてみたり
深い森の中 道に迷ったような
気付けばほんとうに 年老いてしまってた
Ah〜
数日前に上げた、ザ・キュアのジャケットの老人と並んで、私の中で印象深い老人はこの人。
デヴィッド・シルヴィアンさん「レッド・ギター」(‘84年) のPVで、いきなり最初からアップで登場するこの老人です。
デヴィッド・シルヴィアンさんは、元ジャパンのボーカリスト。当時、YMOやニュー・ウェイヴにはハマりましたが、ジャパンにはちょっと距離を置いていました。ジャパンの曲はミックのベースラインばかり耳で追っていたように思います。
思うに、当時ジャパンはミーハー女子人気が凄くて、音云々よりも多分それが嫌だったのではないかと。
しかしこの「レッド・ギター」はすごくいい曲で、MTV番組でこのPVを観て、収録のファースト・ソロ・アルバム「ブリリアント・トゥリーズ」を速攻で買いに行った記憶があります。
このアルバムは、アンビエント・ミュージックと歌メロが絶妙なバランスで上手くマッチしていて、全曲聴き応え十分です。CDでも買いなおしてよく聴きました。因みに次作「ゴーン・トゥ・アース」からアンビエント比率がグッと上がり、このアルバムにガッカリした私はその次からは聴いていません。
歌モノもリリースしていたので、中古盤見つけたら聴いてみようかなと、久しぶりに「レッド・ギター」を聴いてちょっと思いました。