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【2021年7月24日】「一枚の絵」歌詞推敲&リミックスしています 〜 自曲とジョニ・ミッチェル

最近作った不安定なメロディ・ラインの「Blue」「Flower」は、この曲「一枚の絵」から派生しています。この曲が出来て以来、メロディの幅が大きく広がりました。この曲自体は全然メロディアスではなく、かなり地味で聴きにくいのですが。

それで今朝、再度ミックスダウンを試みました。歌詞も推敲しています。近々上がりそうです。

 

 

 

当初この曲は、よく聴いているジャズ・ヒップホップを意識して作っていたのですが、「Flower」「Blue」と作っていき思ったのは、この不安定な音はジャズ・ヒップホップではなく、20代の頃によく聴いた、ジョニ・ミッチェルさんの影響ではないか、ということです。もちろん、音楽的成熟度は天地の差があります。

 

 

ジョニ・ミッチェルさんはここ数年で急に再評価やリスペクトが進んでいる、主に20世紀に素晴らしい音楽を数多く遺したカナダのシンガー・ソングライター。40パターン以上のオープン・チューニングのギター・バッキングに乗った独自のメロディ・ラインと、音色や音の配置が絵画的なサウンド・デザインが、私にとっての聴きどころです。一般的?には、歌詞も凄く評価されています。

 

 

以下、彼女のファンを公言しているアーティストのAyuo (高橋鮎生) さんの発言より。

 

 

… ジャズでもこのような和音は使うがジョニの和声進行はジャズのとは全く別の物だ。ジョニは中世ヨーロッパ音楽に基づくフォークから音楽を始めている。

 

ーーAyuo「Ayuo.net」より引用

 

 

 

なるほどなあと思いました。たしかにジョニ・ミッチェルさんの音楽は、バックが全員ジャズ・ミュージシャンで、ビートが4ビートでジャズっぽいコード進行の曲でも、ジャズではないんですよね。それはひとえに、ボーカルのメロディによるのではないかと、私は感じます。

 

 

そう考えると、私の一連のテンション・コード多用の数曲、果たしてメロディのオリジナリティがあるのだろうかと、ふと不安になりました。この辺、自分では何ともよく分からないところなので、取り敢えずはベストを尽くして作るしかないかなと。

 

 

 

(追記) この曲「一枚の絵」のサビで歌われる、アンリ・ルソー。ジョニ・ミッチェルのウィキペディア見てたら、何とジョニさんも「夏草の誘い」の2曲目「ジャングル・ライン」で歌っていらっしゃるとのこと。

アンリ・ルソーを歌にするなど、世界広しとは言えジョニさんと私ぐらいでは?と、ちょっとうれしくなりました。(たくさん居たりして)

そう言えば「夏草の誘い」のジャケット、アンリ・ルソーの絵っぽいです。もちろん、ジョニさんが描いています。

 

 

 

 

 

【2021年7月22日】「Blue」「季節」2曲出来ました!*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*

2曲とも、ここ数日でトラック制作〜歌入れを一気に行い、今日ミックスダウンを行い完成しました。いつもの2倍の達成感と疲労感があります (笑)。

 

 

 

もう数十年前ですが、今は亡きジョン・レノンさんは「インスタント・カーマ」を、作曲からレコーディングまで僅か一日 (朝作って、夜にレコーディング) で済ませたそうです。それでこの曲が凡曲かと言えばそんなことは全然なく、というよりも名曲で、以前にも上げましたが私のジョン・レノン・フェイバリットの一曲ですらあります。

つまり、歌は、歌いたいことがあれば、時間がなくてもちゃんと生まれるものなんだなあということです。喉が渇いたら水を飲むように。

 

 

私の好きなアーティスト、特にJ −POPの方で、「歌詞に苦労する」とインタビュー記事で話していた方が何人もいらっしゃいました。今となってはとても腑に落ちます。どうしても歌いたい言葉があったら。自然にメロディが生まれる、そんなものです。言葉にするのが難しいから、メロディも曖昧になるんでしょう。

 

 

 

その昔、詩人で思想家の吉本隆明さん (故人) が、「言葉 (歌詞) の質が高いバンドは、音の質も高いのではないか」というようなことを仰っていました。

私の高校生〜大学生当時、ザ・スターリンというパンク・バンドが、アンダーグラウンドのロック・シーンを席巻していて、それは音よりも過激なパフォーマンスに依るものだったのですが、吉本さんは唯一、ザ・スターリンの歌詞に言及していました。

 

 

そう言えば、娘さんの吉本ばななさんも、ザ・ブルーハーツや小沢健二さんの歌詞に言及していて、読んだ当時、やっぱり親子だなあと (笑) 思ったことがあります。

今聴くと、ザ・スターリンもザ・ブルーハーツも、当時の数多のパンク・バンドとは全く違うところで音を鳴らしていたことがよく分かります。

 

 

 

何を言いたいかというと、歌詞はそれだけ重要というか、音を反映しているということです。私は凡人なので、気の利いたことも言えないんですが、せめて感じたことはちゃんとあらわすようにしたいなあと。音のクォリティを上げる為にも「歌いたいこと」を、ちゃんと掴まないと。

 

 

 

 

 

「インスタント・カーマ!」を歌うジョン・レノンさん。レノンさんの熱唱の隣で、オノ・ヨーコさんが目隠ししてクールに編み物に興じていらっしゃいます。なかなかいい感じ。