【2018年2月7日】新雪を踏みしめて

このところ毎日雪が降っているので、当然新雪を踏んで歩かなければいけない時もあります。この新雪を踏みしめる、キュッ・キュッ、という音が、とてもいい響きです。これは雪国の方なら、誰しも感じたことがある感覚だと思います。
自室に帰ってから、この新雪の踏みしめる音や、古くて荒い雪をザクザクと踏む音などを、フィールドレコーディングしたら面白いんじゃないかと、ふと考えました。

 

 

フィールドレコーディングというのは、文字通り、大自然や街のざわめきや普段の生活音といった環境音を録音することを言います。近年は技術の進化が著しく、スマホがあればそれなりに楽しめるのではないかと思ったりして。
エレクトロニカのアーティストに、そんなフィールドレコーディングのサンプリング音源を加工して、電子音響と上手くミックスして聴かせる方が数多くいらっしゃいます。

 

 

私が聴いて楽しめるフィールドレコーディングは、例えば鳥の鳴き声とか、波の音とか、つい最近自曲で使った焚き火の音とか、そんな音を発する単体の音をキレイにレコーディングするというよりも、その環境そのものをレコーディングした音源です。目をつぶるとその環境そのものが脳内に現れる、そんな音源です。

 

 

私は音楽好きですが音響マニアではないので、実際にそういう音源を購入したこともなければ、自分でフィールドレコーディングしたこともありません。なので単なる想像ですが。だけど最近は、そんな音源聴いてみたいなあと、ちょっと思い始めてきたところです。
そんなところに、この雪の音響です。毎朝まさに「サウンド・オブ・サイレンス」(沈黙の音) 状態で、朝起きてから少しの間ですが、この張り詰めた沈黙の音に耳を傾けながら、外をボーッと眺めています。これも続くとすぐに飽きてしまいそうですが。

 

 

 


この本文に、お約束のような雪景色はどうかと思い、撮ってはみたものの没にして、ちょっとひねってみました。
私たちが、やれ車が出ないやら雪掻き大変やら、会社や学校遅れるやら、慌てふためいているこの大寒波の上空には、何事もないように青空が広がっています。見えないだけですが、春はもうすぐそこまで来ています。
これは、当ブログを始めて一番初めに書いた記事にアップした青空の画像です。