【2019年7月28日】トム・ヨークのニュー・アルバム「ANIMA」はロックな音です

今月CDリリースされた、レディオヘッドのトム・ヨークさんのニュー・アルバム「アニマ」。

実はリリース前に、過去アルバムよりも更にメランコリックでエレクトロニカ寄りのサウンドを予想していたのですが、見事に外れました (笑)。予想というより、私の希望 (笑) かな。

これは儚く且つエモーショナルな、ロックなアルバムです。

 

 

 

先日のフジロック初日にトム・ヨークのバンドが出演したのですが、何とベースを弾いていたと、知人のラインで知りました。え?ベース?と思いながら、「アニマ」を聴き返したら、たしかに数曲でぎこちないベース音が聴こえてきました。しかも割と大きな音で鳴っています。

先入観から、ウワ物にばかりに耳が入ってて、サウンドの全体像をちゃんと把握していなかったと、反省しました。

 

 

コンピューターのジャストでフラットな音像の中に、ゴツゴツとしたぎこちない、ジョイ・ディヴィジョン、ニュー・オーダーでベースを弾いてたピーター・フックさんのような高音部を弾くメロディアスなベースが、耳を傾けると実に気持ちよく響きます。

ドラムンベース風のリズムにベースが絡んでくる「インポッシブル・ナッツ」など、ジョイ・ディヴィジョンが発展したらこんな風な音を鳴らしていたんじゃないかとさえ感じました。これまでのソロにない躍動感は、このベース音が間違いなく一役かっています。

 

 

その「インポッシブル・ナッツ」がラス前。ラストの「ランウェイウェイ」とメドレー風につながっていて、対訳を読みながら (歌詞も繋がっているよう) 続けて聴くと脳がやられます (笑)。そしてまた一曲目「トラフィック」に戻って… (エンドレス状態 笑)

 

 

という感じで、毎日聴いています。