時間がかかると思っていた歌入れもすぐにOKで、ミックスダウンも終えて、完成しました!
当初、アコギの弾き語りで作った地味な曲だったのですが、最終的には、’90年代のエイフェックス・ツインやスクエアプッシャーのドリルンベースに似たビートが途中から鳴る、派手な曲になりました。
最初に浮かんだアコギのフレーズを、最初から最後までそのままリフとして鳴らしています。このフレーズが、曲の骨格です。ここから、歌詞やその他いろんなイメージが広がっていきました。
それで、完パケした後ビールを呑みながら、何気にその最初期のヴァージョンを聴き返しました。
思ったのは、好きなことは、やり続けたら何とか自分が思い描くような形に近づいていくものだ、ということです。これは音楽に限らずではないでしょうか。
スポーツに「イメージ・トレーニング」というトレーニング方法があります。ウィキペディアによると「実際に体を動かすことなく、動いている自分を思い描くことによって技術や戦術を向上させるもの。」とあります。思うに、これは曲作りにも応用出来るのではないかと。
楽器を練習するのは、野球やゴルフでいうと、つまり素振りやキャッチボールのような、フィジカルなトレーニングのようなものです。
それで、曲作りに関して言えば、イメージを膨らますことの方が、楽器を練習するよりも数十倍大事なことのような気がします。
PCソフトやアプリによって、テクニックからある程度自由になっている今、曲作りにおいて更に重要になってくるのは、イメージを広げること・深めること、そんなことではないかと感じます。
昔の曲を焼き直して、そんなことを思いました。
更に。この曲「ツチニカエル」を、5年後に演ったら、更によくなっているんだろうか?上手くはなっているかもしれないけど、イメージは広がっているんだろうか。などなど。
これを機に、初心にかえって精進したいなあと。
雑草たちも、その中に一輪の赤い薔薇が咲いていると、緑と赤の対比でとても美しく見えるものです。
美しいと感じるということは、全て想像力からくるのではないかと。