久しぶりに、メロディアスな曲が生まれました。アメリカのバンド、TOTOの ’80年代の大ヒット曲「アフリカ」のイントロのドラムをサンプリング&ループにして、コードとメロディを乗せました。
ここ数作ーー「生命」はレディオヘッドとレッド・ツェッペリン、「春酔唄 part. 2」はロバート・グラスパー・エクスペリメント、とドラムのサンプリングが続いていて、今回もその流れを汲んでいます。
何しろ、それぞれが超一流のミュージシャンが鳴らすレア・グルーヴです。上手くハマれば曲のクォリティーが間違いなくアップします。
しかし、前述の2曲は言われないと分からないくらいに、上手く曲に溶け込んでいますが、今回のはちょっとあからさまな感じがします。もう一工夫必要です。
そのTOTOの「アフリカ」です。
私が高校生の当時、ロックには「産業ロック」なるジャンル?がありました。たしか、「ロッキング・オン」の渋谷陽一さんが、批判的な意味で言い出したのではないかと。
TOTOは、ジャーニーやスティクス、エイジア等と一緒に、渋谷さんの中では、その「産業ロック」なるジャンルに分類されていたように記憶しています。
私は当時、サウンド・ストリートを聴いてロッキング・オンを愛読していたので、それらのバンドははなから聴く耳を持たなかったのですが (←単なるアホかと 笑) 、TOTOだけは隠れて (笑) 聴いていました。この前上げたフリートウッド・マックのようです。
「ジョージー・ポーギー」「99」そして「アフリカ」。カセットテープにエアチェックしたこれらの曲は、何度聴いたか分かりません。
その中でも一番よく聴いたのは、今回サンプリングに使用した「アフリカ」です。
この曲の魅力は、悠久なるアフリカの大地の時の流れを感じさせる、最初から最後まで通底する、淡々としたドラムのビート、そして対比するようなドラマティックなメロディの展開、にあるのではないかと感じます。今聴くと若干情緒的に聴こえるサビメロですが、’80年代を彩る、あのシンセ音をバックに歌われると、これで正しい、と思えてしまいます。
大人になってから対訳を読んだのですが、歌詞もすごく良いです。リアルなアフリカを歌っているのではなく、白人目線で淡い郷愁を歌っていて、ある意味上から目線 (アフリカに対して) なんですが、それが、あのメロディにピッタリとマッチしています。日本人の私も、ある意味白人中産階級的な人種なので、共感できたのでしょう。
元うたに恥ずかしくない位の曲になったらいいなあ。。
コード譜。もう少し発展しそう。もちろんTOTOの「アフリカ」とは全然違います。
YouTubeに対訳付きの音源がアップされていました。
興味ある方は是非ご覧下さい。