【2020年10月26日】「ア・ロング・バケイション」発売40周年盤に思う

 

 

 

最近、ベテラン及び昔のミュージシャンをネタにした記事を多く書いています。それというのも、Yahoo!ニュースで話題が多く上がっているからなのですが、そもそも、私がベテラン・ミュージシャンの話題に食い付く (閲覧する) から、AIがそれをみて?、更にそのようなニュースを送りつけてくる?訳です (笑)。

それで、今回もそんなニュースを読んで。

 

 

 

‘81年にリリースされた、大瀧詠一さんのアルバム「ア・ロング・バケイション」の40周年盤が、来年2021年3月21日にリリースされます。

このアルバム、当時の流行り音楽好きのほとんどの人々が聴いていたアルバムではなかったかと記憶しています。今で言うと、ヨネケンの新作アルバムのような。でも私やプログレ好きの友人は、意地で?聴いていませんでした (笑)。ブリティッシュ・ロックを聴いてる人は、日本のシティ・ポップスは聴いたらダメ (笑)。そんな時代だったのです。

 

 

私が本当の意味でこのアルバムに出会ったのは、大学生になってからです。貸しレコード屋のレンタル落ちのセールで、激安価格だったので「そう言えばこのアルバム、高校の頃、皆んな聴いていたなあ」と、何気に購入して針を落として一曲目。リハーサルの音合わせから、ドラムのカウントが入り、一斉に楽器音が響いた瞬間から、その音世界に引き込まれました。

その一曲目は、「君は天然色」。この一曲だけでも、アルバムを聴く価値があります。(もちろん、他の曲もいい曲ばかり)

 

 

 

時は流れて数十年。この数年、’70後半〜’80年代の日本のシティ・ポップが世界の音楽好きの間で話題になる、そんな時代になっています。

このアルバム、当時は、山下達郎さんや角松敏生さん、大貫妙子さんや大橋純子さん…、その他の皆さんと一緒くたに「シティ・ポップス」の範疇で聴かれていた気がしますが、「ア・ロング・バケイション」、今聴くと全然異質に聴こえます。もっと野暮ったくて、ストレートで、洗練していながらも、ゴツゴツした音です。

 

 

つまり、ロックなんですね。山下達郎さんもそうですが、当時、こういう音はロックと呼ばれなかったんですが、今聴くと完全にロックのアルバムです。クールな熱さがみなぎっています。

 

 

 

数年前のビートルズのリマスター盤リリースの時も思ったんですが、こういうアルバムって、いい音で聴いても、受けるエモーションにさほど差がないように思うんですが。でも本当のファンは、やっぱりいい音で聴きたいんだろうなあ。。