【2020年11月5日】前回の続き 〜 P−MODEL「カルカドル」聴いています

当時あまり聴かなかった「カルカドル」(‘85年)、今更ですが、すっかり気に入って朝からリピートしています。

 

 

 

 

 

 

このアルバム、リリース当時は??という感想しかもてず、実を言えば、数回聴いてお蔵入りしています。「カルカドル」のあと、アルバムのメディアがCDへと移行。同時にP−MODELは聴かなくなってしまいました。

 

 

何故当時??だったのか。サウンドがほぼ生演奏で、テクノでもなく、パンク/ニュー・ウェイヴ的でもない。つまり、最先端 (笑) を期待していたところ、肩透かしをくった、そんな感じでしょうか。PILも迷走したし、P−MODELも終わったかな、と。(←その頃は生意気だった)

 

 

 

ところが今聴くと、その拒否反応したところが全てプラスに聴こえます。

先ず、メロディがすごく良いです。そして、のちの平沢進さんのソロワークに通底する、懐かしさすら感じさせる日本的メロディを朗々と歌い上げるボーカル・スタイルが、このアルバムからスタートしているのではないか、と感じます。

 

 

それから、以前にバカテクのプログレ・バンドを演っていた平沢進さんのフィジカルな音楽性が、素直に出ていて、生演奏の絡み具合が絶妙なグルーヴを醸し出しています。(それまでは封印していた)

特に、ヴァイオリンがとても効いています。かなり混沌とした音像ですが、それがまたいい味を出しています。

まさに、ジャケット通りの音像です。

 

 

 

褒めだすとキリがないので、このくらいに。

今の平沢進さんのファンの方に、ぜひ聴いて欲しい一枚です。きっと好きになるんじゃないかと。

 

 

 

 

 

その中でも特に好きな曲「カルカドル」「サイボーグ」の歌詞。