【2021年1月1日】お正月に大音量で音楽に浸りつつ思ったこと

毎年の年末年始、私の一番の楽しみは、大音量で音楽を聴いたり楽器を弾いたり歌ったりすることです。隣近所のアパートの住人は皆帰省している為、この時とばかりに音楽を満喫しています。まさに至福の時です。

 

 

そんな今になって思えば、少年の頃に自宅で何も気にせずに普通に大音量で音を鳴らしていた日々というのが、実はすごく貴重な日々だったんだなあと、つくづく思います。音楽を部屋で鳴らせることが普通でなくなるなどとは、当時考えもしませんでした。

こんな歌があったのを思い出しました。

 

 

幸せな時は 不思議な力に 守られてるとも 気づかずに
けど もう一回と 願うならば それは複雑な あやとりのようで

 

ーー小沢健二「恋しくて」より抜粋

 

 

 

 

この体験に限らず、日々当たり前に過ごしていることを後から失ってから、その有り難みにハッと気付くということは、日常生活で多々あります。

実家に居た頃は自分で用意をせずとも日々の食事が普通に食べれたり、左手を骨折した時にギターや鍵盤が弾けなくなって、時間を持て余し途方に暮れたり。。

 

 

 

以前に、人と会うとつい健康の話題になってしまう、と書いたことがありますが、若い頃当たり前だった「健康」が、50代後半のこの歳になった今、大袈裟に言えば、節制して・鍛錬して獲得するものになってしまいました。

皆当たり前に働いていた仕事も、コロナ禍で失ったりハードになったりの人々が身近にもいらっしゃいます。

いちいち上げるとキリがないぐらいに、貴重なことの積み重ねで、今の生活が営まれている訳です。

 

 

 

今年は、そんな一つ一つを大切に感じることが、もう少し出来たらなあと思います。そして、そんな心で日常を切り取った歌を作りたいなあと。