【2021年6月16日】大森靖子「絶対少女」を聴く 〜 音楽の大海を自由に泳ぐ声と言葉

大森靖子さんのCDアルバム「絶対少女」、ビール呑みつつ何となく聴いたら、これはもしかして凄く良いのでは?と思い、数日後の今日、姿勢をあらためて聴いているのですが、やっぱり良いです。

勝手なイメージで、椎名林檎さんのフォロワー的な感じの人だと今まで思っていたのですが、見事に覆されました。

 

 

まあそういう要素もあるのですが、激情型女性的表現とカテゴライズするにはちょっと違うという気がしました。音楽を・演奏を100%信頼しきって、音の上で自由にサバイヴする心ーー声と言葉は、初期の七尾旅人さんを思い出しました。

バックのミュージシャンをみたら凄腕の人たちばかりですが、歌も演奏も負けてないどころか、牛耳っている感もあります。

 

 

何度もリピートしているのは、中盤から後半へと続く、大森さん1人で演奏して歌っている2分前後の小品群と、歌と対峙するバックのスリリングな演奏も凄い11曲目「展覧会の絵」。

個人的には、この「展覧会の絵」のフリージャズっぽいスタイルでアルバム一枚作ったら面白いんじゃないかと感じました。矢野顕子さんの一部のアルバムやライブのような。ちなみに小品群は、ダイヤの原石といった趣きがあります。

これらの、感性が自由に解放されている曲たちを聴くと、CDアタマの方のカッチリとアレンジされた数曲は、一般向け (?) なのかなと思ったり (笑)。いや、これはこれでいいんですが。

 

 

 

何しろ私は今のJ−POPシーンに疎いので、別の知人に教えていただいた君島大空さんや、こないだ借りたDAOKOさんやこの大森靖子さんのように、まだまだ自分の知らないところで凄い表現がゴロゴロしてるのではないかと。若い頃みたいに好きなアーティストを発掘する時間も気力もない今日この頃ですが、もう少し情報をチェックせねばと思う次第です。

 

 

 

 

ジャケットに騙されそうになりました。(借りてから数日聴かなかった 笑)