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【2023年10月6日】松本隆 作詞活動四十五周年トリビュート・アルバム「風街であひませう」を聴く

今日から近隣のイオンモールのTSUTAYAで、CD100円セールが始まりました。(数週間前に偶然200円セールに出くわした際に、次のセールのチェックをしていた)

今日は初めからそれ目当てでイオンモールに出掛けました。行くまでのガソリン代や貴重な時間を差し引いてもお得な気がしたからです。

 

 

という訳で、前回の200円セールと同じく3枚購入してきました。CD売場、人が多いのにビックリしました。

そのうちの一枚が「風街であひませう」(‘15年)。

 

 

 

松本隆さんのトリビュートという事で、もちろん全曲松本隆さんの作詞曲です。いろんなアーティストが参加して、いろんなタイプの曲が入っていますが、殆どのアレンジを鈴木正人さんが手掛けているので、アルバムとしての統一感がしっかりとれています。

 

 

面白いのは、「白いパラソル」「探偵物語」「Tシャツに口紅」「SWEET MEMORIES」といった、私の世代なら誰もが皆んな知っている超ベタな昭和の歌謡曲も、鈴木正人さんのアレンジにより、見事にノスタルジックなシティポップと化しているところです。

我々が歌謡曲と認識するのは、実はあのアレンジと歌唱だったからであって、楽曲自体の基本構造は今も昔もさほど変わりがないんだなあと、これらの曲たちを聴いて感じました。

 

 

 

白眉は細野晴臣さんの歌う「驟雨の街」。イントロで一瞬、はっぴいえんどの名曲「夏なんです」のフレーズが弾かれ、ドキッとしました。調べたら、この曲ははっぴいえんど解散直後に残された未発表曲でした。青臭い歌詞とメロディが心に沁みます。

 

 

他にも、これも細野さんの曲で大好きな「風の谷のナウシカ」、スピッツ「水中メガネ」等、聴きどころが多く、たった100円で購入してスミマセンという感じです。この秋の愛聴盤になりそうです。

 

 

 

 

 

【2023年9月30日】テイトウワ「SUNNY」を聴く

先週諸用で近くのイオンモールに行ったら、TSUTAYAの特売コーナーでCDが1枚200円で売られていました。以前にも書いたけど、ブックオフでも100円コーナーが充実していて、こういうのを目の当たりにするとCD全盛期を知っている私などは、諸行無常というか、時代の流れを思いっきり感じてしまいます。

 

 

ブックオフと違ってレンタル落ちという事でメジャーなアーティストが殆どで、聴いた事のあるのが多くあまり食指が動かなかったのだけれど、その中から数枚購入してきました。

その中の一枚、テイトウワ「SUNNY」(‘11年) がやけに気に入って、このところ毎日聴いています。

 

 

 

テイトウワさんは私と同い年です。そして実は、私は彼がまだアマチュアの学生時代の頃から知っています。

今から訳40年程前、坂本龍一さんがパーソナリティのNHKFM番組「サウンドストリート」で、リスナーからのデモテープをかける「デモテープ特集」というのを定期的に行なっていたのですが、そこでかかったのが、テイトウワさんの「CRY」です。

私の記憶だと、この「CRY」の他にも、数曲かかっていた筈です。タイトルは憶えていませんが。

 

 

その「デモテープ特集」では、もう一人大好きな方がいました。岡元晴郎さんという方です。多分、この特集では1番人気が高かったのではないかと。坂本さんも絶賛していました。気になってYouTubeを検索したら、当時の曲が数曲上がっていました。マーブル・ウォーター」その他、どの曲も才気煥発で煌めいていて、やっぱり時代を超えた才能だったんだなあと、あらためて思いました。

 

 

 

この「SUNNY」、一聴して思い出したのが、まさに数10年前に聴いた「CRY」です。センスと遊び心一発でアルバム一枚作りました、という軽い感じが良いです。才能豊かな人が自由に作った、そんな贅沢感満載です。

あと思ったのは、メタファイブ。高橋幸宏さんを筆頭にセンスのいいアーティストたちが集った、いわゆるスーパーバンドでしたが、このバンドの音楽性にも、かなりの部分で彼のセンスが反映されているなあと、「SUNNY」を聴いて今になって気付きました。こちらもちゃんと聴いてみようかなと。

 

 

そして今更ですが、他のアルバムも順番に聴いています。世の中、まだまだ自分の知らないところにいい音楽が転がっているなあと。