TVや雑誌などのマスメディアに接しなくなって久しく、すっかり音楽マーケット情報に疎くなってしまっています。年末なので好きなアーティストのアルバムでも発売されていないかなあと思い、ロッキング・オン社の音楽情報サイトを久しぶりに閲覧したところ、自社の年末のフェス情報ががっつりと載っていました。
自分自身の音楽制作を始めてからは、フェスやライブにも、パッタリと足が遠のいてしまいました。フェスは一昨年夏のフジロックとサマソニを最後に、洋楽アーティスト単独ライブだと、約3年前のポール・ウェラーさんが最後です。どうしてなんでしょうかね〜?
ブログネタにと思い、考えてみたところ、興味の対象が他人の音楽から自分の音楽に移った事、好んで聴く音楽のメインが、ロックやポップスからエレクトロニカやヒップホップ・R&Bに変わっていった事、この2点が大きいかなと思います。
そういえば、ロックやポップスというのは、マスメディア的表現ですよね。TVや雑誌のようなマスメディアは、その評価基準は視聴率や販売部数です。つまり、より多くのマス (大衆) に支持されたかどうか、がとても重要になります。
過去には「売れたもの勝ち」的に、NO.1ヒットやたくさん売れたアルバム程「名盤」の冠を与えられてきましたが、今は、演る側も聴く側も、そんな事思う人は少ないんじゃないかなと思います。ヒットチャートを追いかけるより、好きなジャンルなり好きな傾向の音をitunesやネットで深く掘り下げていく、そんな聴き方が、今時の音楽ファンなんじゃないかなと。
私のアルバムもそうですが、僅か数百枚しかリリースされていないアルバムでも、ちゃんと情報が供給されている訳ですから。一人一人が発信者たり得る音楽業界こそ、かの「ロングテールの法則」がそのまま当てはまります。
なので、そんな理由で数十年前に比べてビッグ・ヒットが出にくくなっているんですが、これは極めて健康な現象かなと思います。
単一指向性的なポップスやロックのアーティストの売上の減少と、TVや雑誌、そして新聞の衰退は、同じような印象を受けます。
そう考えると、多様化した音楽をリアルタイムでいっぺんにいろいろ体験できてしまうロックフェスというライブ形態は、今が成熟期なのかもしれません。10年後のフェスの最前線は、間違いなく今の形態と変わっているのではと思います。
そんな中でも、曲も王道、ルックスも王道、アーティスト・イメージも、古典的なスターそのもの。王道を歩んで多くのファンからリスペクトされている、テイラー・スウィフトさん。
今年の曲「ルック・ホワット・ユー・ メイド・ミー・ドゥ」のPVから。