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【2018年7月26日】生まれて初めての暑中お見舞い

毎日の暑さの中、大切な人に暑中お見舞いを出そうと、ふと思いました。

 

 

恥ずかしながら、私は大人になってからは年賀状すら出した事がないので (昔、会社の上司から来た年賀状に返信せず、出社してから、私は年賀状出さない事にしてるんでスミマセンと、謝ったことがあります) 暑中お見舞いなど、出すどころか、考えた事すらありませんでした。一体どういう風の吹きまわしでしょうか。自分でもよく分かりません。

 

 

そして出すなら、自分の歌を聴いてもらいたいと思いました。暑中お見舞いを出そうと思った先は、当然、自分の歌を聴いてもらえそうな方々で、ほんの数人です。

 

 

曲数は、あまり多くても失礼ですし、かといって1曲だけではちょっと寂しいかなと思い、3曲に決めました。

その3曲ですが、結局、「八月に降る雨」「ひみつの言葉」「ネット」と、最近作ったばかりの曲に落ち着きました。私の近況 (というか最近の心の状態) を伝えるのに、ちょうど良いかなと思ったからです。特に「八月〜」は、今から夏の終わりに向けてが聴きごろの歌です。

 

 

この選曲と、曲順、そして送り先などを決めるのに、それだけで、あれやこれやと数時間費やしました。

世の中の人々が、年末の忙しい中時間を割いて年賀状を書く、その気持ちが、ほんの少しだけ分かったような気がしました。ちょっと大人になった気分です。(50歳もとっくに過ぎていますが…)

 

 

 

 

便箋を選ぶのにも、数10分かかりました。結局、好きな宇宙の柄になりました。

 

 

【2018年7月26日】久しぶりに購入したCDから 〜 アウスゲイル「イン・ザ・サイレンス」、ヨッシー・リトル・ノイズ・ウィーバー「プレシャス・フィール」

今回は知名度の低いアーティスト2人のCDです。

 

 

 

 

アウスゲイルさんは、アイスランドのシンガー・ソングライター。人口数十万人のこの国ですが、世界的で聴かれるアーティストを何人も輩出している、恐るべき国です。

 

 

このアルバムは4年前にリリースされたデビュー・アルバムです。雄大なメロディが、同じくアイスランドの、世界中で聴かれているポストロック・バンド、シガーロスを連想させるところもあります。

音は、アコースティック・ギターの弾き語りとエレクトロニカのハイブリッドです。それも、よくある、アコギをデジタルに取り込んで鳴らしているのではなく、普通にアルペジオで弾いていて、そのバックにエレクトロニカが絡んでくるスタイルです。こういうのは、ありそうであまりないですね。

 

 

そのアコギのアルペジオといい、ファルセットで、しかも殆どハーモニーで歌われるボーカルなど、まるでサイモン&ガーファンクルのように聞こえる曲もあります。サイモン&ガーファンクルのファンだった方は、騙されたと思って聴いていただきたいです。

メロディがホントに美しくて、久しぶりにメロディのみで感動しました。そう言えばシガーロスから轟音をとったら、このように美しいメロディが際立ちそうです。

 

 

 

もう一枚は、日本のキーボーディスト、ヨッシーさんのプロジェクト「ヨッシー・リトル・ノイズ・ウィーバー」(以下、YLNW)。このアルバムは、2005年にリリースされた、やはりデビュー・アルバム。

こちらは、レゲエのビートが根底に感じられる繊細なエレクトロニカです。レゲエ+エレクトロニカなので、当然私の耳にはジャスト・フィットしました。2枚目「ウーヴン」よりも、エレクトロニカ寄りです。実はYLNW、アルバムを重ねる毎に、ポップに、肉体的になってきています。基本は変わらないんですが。

 

 

両方聴いて思ったのですが、昔だと音楽マニアしか聴かなかった、辺境の地のアーティストやマニアックなインスト主体の音楽も、今ではその質が良ければ、世界中で聴く人がいるという事です。これもひとえにインターネット普及のおかげです。

アイスランドのアウスゲイルさんなど、例えばどんなに少なく見積もっても、祖国アイスランドとイギリスとアメリカで10000枚ずつ、ヨーロッパ諸国やカナダやオーストラリアなど英語圏諸国で1000枚ずつ、日本で300枚、これだけ売れると既に50000枚以上の計算になります。ちょっとしたスマッシュ・ヒットです。(実際はもっと多いと思います)

 

 

つまりは、ベタでポップで、ある国のみで一般受けする音楽と、マニアックだけど、各国に必ずリスナーがいる、ワールドワイドで聴かれる音楽が、ここにきてセールス的に同等になりつつある、そんな気がします。

YLNWも、今世界中で聴かれつつあるアイスランドのアウスゲイルさんや、以前取り上げた私のオススメの日本人シンガー・ソングライター、グーテフォルクさん同様、世界中に聴く人がいる、そんな音楽だと感じます。