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【2022年2月20日】チョコレートとウイスキー

バレンタイン・デーでチョコレートを頂いたのですが、元々チョコレートを食べる習慣もなく、何となく食べずに数日過ぎてしまいました。(義理チョコなので、すぐに食べなくても大丈夫です)

それで先日、いつも行ってるスーパーで、いつものように日本酒を買おうかとしていたところ、急に閃きました。それは、チョコレートをサカナにウイスキーを頂くという案です。

 

 

数年前まで、仕事のシフトで夜遅い帰宅の時は、必ずウイスキーをシングルで呑んでいたものです。歳も歳だしと思いその習慣は止めたので、自宅ではウイスキーを呑むのは、実に久しぶりのことです。買い物かごに「知多」(ウイスキーの銘柄です) を入れた時は、ちょっとドキドキしました。

 

 

それで実際に、チョコレートと一緒にストレートでチビチビと舐めはじめました。口に含んだ瞬間にパーっと香りが広がる、ウイスキーならではのあの感覚を、久しぶりに堪能しました。私の中では、お酒の王様はやっぱりウイスキーだなあと、あらためて感じた次第です。頂いたチョコとの相性もピッタリでした。

 

 

 

ところでチョコレートは、ワインとの相性もウイスキーほどではありませんが、合うように感じます。逆に日本酒やビールは、試したことはありませんが、合わない気がします。この辺、研究?すると、面白い結果が出そうです。

 

 

明日は休日なので、またチビチビといこうかなと。もちろん、夜にです。楽しみが一つ増えた気がします。

 

 

 

 

頂いたチョコの一部と「知多」。

 

【2022年2月19日】「或日」を「ある日」に改題、ちょっとだけ歌詞を推敲しました 〜 レディオヘッドと村上春樹の表現の類似性

唐突ですが。レディオヘッドのゼロ年リリースの傑作アルバム「KID A」収録曲に「ナショナル・アンセム」という曲が収録されています。ノイジーなベースラインがサウンドを引っ張り、そこにいろんな楽器やボーカルが絡んでいく、クールなファンク・チューンです。マイ・フェイバリットの1曲です。

この曲の歌詞がとってもユニークです。

 

 

ナショナル・アンセム (国歌)

 

みんな

ここにいるみんな

みんながまとまって

もちこたえている

もちこたえている

 

みんな

みんながまとまって

みんな不安を抱いて

もちこたえている

もちこたえている

 

もちこたえている

もちこたえている

もちこたえている

 

 

ーー WEBサイト「深読み、Radiohead通信」より引用

 

 

 

タイトルを直訳すると「国歌」です。共同体の空虚さを、余りにも簡潔な言葉でズバリ言い表していて、見事すぎて可笑しくなるレベルの歌詞です。ここで歌われる「国家」は、もちろん比喩です。これは言い換えると「学校」でも「家庭」でも同じです。いずれにしても現実の世界というのは、まあこんなものかなと。「心ここに在らず」は、今の時代だと最早当たり前ではないかと。

 

 

そしてこの歌「ナショナル・アンセム」、上記の訳詞サイトでは、このように解釈しています。

 

「まとまっている(Everyone is so near)」という歌詞がとても印象的ですよね。この言葉が表しているのは決して「心がひとつにまとまっている」という意味ではありません。「人々がただ同じ場所にいる」という事実を表しているわけです。人々は何のつながりもなく、ただ同じ場所にいるだけ。王への忠誠も、貫くべき正義もない。それがRadioheadが目にした21世紀の「国」の姿だったのです。

 

 

それでは、同じ場所 (つまり現実社会) に生きる我々一人一人は、何処にそれぞれの居場所を見つけているのでしょうか。

その場所は現実世界にはなく、それぞれの人の心の中にある、いわゆる「心の闇」「非日常と呼ばれる領域ではないかと思います。

 

 

 

 

「心の闇」(←安易な表現ですが 笑) を、数十年に渡って寓話的にポップに表現しているのが、日本の小説家、村上春樹さんです。

 

 

村上春樹さんの代表的な長編小説の「闇」の比喩。(以下は、私の読んだ限りです)

 

 

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」→ 地下世界 穴

「ねじまき鳥クロニクル」→ 井戸

「海辺のカフカ」→ 森の奥 石

 

 

いずれも私にはとても面白く読めた比喩でした。その場所は、決してヒトにとってマイナスな場所ではありません。むしろ、なくてはならない場所です。(読んだことのない人にはナンノコッチャだと思いますが…)

 

 

 

それで、ようやく本題です。

私が「ある日」で表現した「黒い穴」。たしかにはじめは「死」をイメージして書いたんですが、1週間程経った今では、死を含んだ「闇」全体を表したいなあと思うようになってきました。

そうなると、2番の歌詞「♫通勤電車を 待ちながら〜」だと、あからさま過ぎてちょっと…。トム・ヨークさんや村上春樹さんのような煌めく才能のない私には、中々難しいなあと…。

 

 

ところで、レディオヘッドの新作、聴きたいなあ。

 

 

 

 

 

ちょっとだけ推敲しました。