唯一無二の音楽を生み出してきた、カナダのシンガー・ソングライター、ジョニ・ミッチェルさんがステージで歌ったニュースを観て、心底驚きました。たしか数年前、大病を患い生命すら危ぶまれていたからです。
ちょうど私の夏のカーステ用プレイリストに「フランスの恋人たち」「パリの自由人」「ヘルプ・ミー」等々、わりとアップテンポでポップな ’70年代の曲たちを入れて聴いているところに、このニュースです。もうちょっとプレイリストのジョニ・ミッチェル曲を増やそうかなと。
最近時々聴いているオルタナティヴなJ−POPシンガー・ソングライター ーー 浦上想起、君島大空、崎山蒼志、の音を聴くと、彼らは知ってか知らずか昔ジョニ・ミッチェルさんが奏でていたような、テンション・コードしか使ってないような、そして調性も曖昧な音を、きわめてポップに鳴らしています。
以前書きましたが、ジョニ・ミッチェルさんの音楽性が最大限に活かされているのは、ジャズ・ミュージシャンと作った、’70年代の数枚のアルバムではないかと私は思っています。これらの音楽が、時を超えてこの日本でポップスとして奏でられている、と言ったら大袈裟でしょうか。
日本ではそれほど馴染みのない方なので、聴いたことのない方は、最新作 (とは言っても’07年リリース) 「シャイン」をお勧めします。
声はさすがに老けて聴こえますが (それが良かったりしますが)、音作りの現役感は尋常ではありません。こうして生き延びて歌うことが可能になったなら、アルバムをもう一枚、作ってくれないかな…、などと思ってみたり。
以前のブログ記事に上げた画像です。「夏草の誘い」は、マイ・フェイバリットです。