このところ実験的な曲ばかり作っていたので、久しぶりに普通に聴ける曲を作ろうと思い、日々のメロディから、普遍性の高いものを選んで発展させてみました。

数曲手を付けてみて、そのうちの1曲がモノになりそうな感じだったので詰めてみました。更にPCを触って小1時間。何とか曲になりました。

シックス・コードを多用した、ちょっぴり和っぽい穏やかなメロディです。何となく美しく咲く花のイメージが浮かんだので、仮に「美しい花」と名付けました。「花」タイトルは、今回のアルバムに2曲あるので、それもあって後から変更するかもしれません。

そのシックスコード、セブンス程濁ってなく、4和音の中では最も穏やかに聴こえるコードではないかと、個人的には感じます。前曲が、フラットファイブという最も不安定なコードを多用した曲だったので、その反動なのかもしれません。

今回は珍しくリズムは後回しにしています。もう少しメロディやコードを煮詰めてから、ビートに乗せてみようかなと考えています。

朝からミックスダウンを行い、無事完成しました。目標は今月中だったので、1週間近く早く上がった訳です。

まあ完成と言うより現時点ではここまでしか出来ない、と言った方がいいかもしれません。こういう感じの歌入りエレクトロニカ？曲は今まで作った事がなく、以降も時々聴き返してトラックの修正は行いたいと考えています。

聴き返して思ったのは、トラックの音の多さです。もう少し絞れるかなと。減らしてボーカルをもっと際立たせるアレンジの方が、この曲に合ってる気がします。

この曲は今までは試みていなかったやり方で作りました。今までのように大体のコード進行を決めてそこから適当に声を乗せてメロディを作っていくのではなく、コードを微分して、一音一音積み重ねてメロディを作る、というやり方です。

なので、聴くとかなり人工的で不安定に聴こえます。この人工的で不安定な感じは狙っていたところなので、達成感はあるのですが、実際に自分以外の人が聴いたらどう聴こえるか、興味深いものです。

「トカトントン」を作るにあたって参考にした、ナイン・インチ・ネイルズのアルバム。