今年の2月に、不覚にも身体を壊して1週間入院してしましたが、その入院時に作ったのが「夢」です。今まで曲を作り続けてきて、初めて楽器ナシで作曲しました。
私が居た部屋は4人部屋でしたが、入院してから4日間ほど部屋には私一人でした。他に患者さんはいらっしゃいませんでした。
「夢」は、その時に鼻歌をスマホに入れて、ササっと歌詞を書いて完成させた曲です。今まで書いた中で、ある意味最も思い出深い曲になりました。と言うのは、聴きかえす度に入院していた病室が脳裏に蘇るからです。それはまさに「夢」のような日々でした。
この曲の途中から、いきなり轟音のギターが暴力的に鳴ります。ここのところが自分ではいたく気に入っています。痛みと慣れない病院のベッドと点滴等で朦朧としていた当時の気分を上手く表現出来たなあと、自画自賛っぽくなりますが、これまた聴くたびに思います。
鳴っているそのギターは、いつも弾いて頂いているg君が弾いています。上がってきたギターは実にのびのびと鳴っていて、彼のベスト・プレイのひとつではないかと感じました。
今回、更に違う音色で前回のに重ねる用にと送ってきたので、朝起きて早速ミックスダウンを行いました。更にパワーアップしたそのギターを聴きながら、あの入院の日々が、リアルに、且つ、夢のように蘇ってきました。
そう。あの時の入院時同様、今のこの生活も、いつの日か終わればきっと、それは夢のように思う筈です。
歌詞と病室から眺めた景色。「工事中じゃなかったら、観光地のようないい眺めですよ」と看護師さんは仰っていました。それほど素晴らしい眺めです。河北潟から朝日が登る瞬間です。