【2018年4月19日】洋楽のカッコよさの秘密がちょっとだけ解けました

以前このブログで、洋楽とJ–POPの比較をして、どうして洋楽の方がカッコよく聴こえるんだろうという趣旨の文章を何度か書きました。(2017 6/21洋楽とJ-POPのギャップなど。クリックで読めます)
そして疑問形のまま結論は出なかったのですが、ふとしたきっかけで、その理由が判明しました。(あくまでも個人的な意見です、念のため)

 

 

今歌の練習をしている「2018年、ニューヨークの落書き」ですが、この曲は16ビートの横ノリの曲です。(16ビートというのは、1小節を16分割したリズム)
この曲のサビの部分は完全なJ–POP仕様のつながっているメロディで、割とスムーズに歌えるのですが、Aメロはメロディが断片的で、単純に音程をなぞるだけではいい感じに聴こえません。

そこで、歌う際に音程よりも16ビートを意識して、小節の1〜5まで歌って、6・7は休んで、8〜16までまた歌って、といった具合に、意識してビートで分割して歌ってみました。すると、今までベタッとしてダサく聴こえていたメロディが、途端に輝きました。(ちょっと大げさですが 笑)
そしてレコーディングしたその歌を聴いて、「あ、洋楽とJ–POPの違いはここなんだ」と、ふいに閃きました。

 

 

極論ですが、J–POPのボーカルは、歌メロをなぞるスタイル、つまりメロディを歌いますが、洋楽のボーカルは、リズムやビートの間あいだに言葉が乗っかって、それがたまたまメロディとして聴こえる、そんな感じです。
つまり、「始めにビート(リズム)ありき」です。歌は、メロディをなぞるのではなく、リズムとビートの海を泳ぐことなのです。
顕著なのはR&Bやヒップホップです。だからR&Bはあんなに洗練されてオシャレに聴こえるんでしょう。
つまり、カッコよさとは、歌のリズム感のことだったのです。もちろん、それだけではないんですが。

 

 

更にそんな耳で、好きなR&B楽曲を息を殺してじっくりと聴いてみると、1/16どころか、1/32や、スロウなBPMの曲だと1/64とかに、更に細かくリズムを分割して歌っているのもあり、その微妙なズレが楽曲のビートに対してのレスポンスになっていて、とても気持ち良く聴こえます。リズムにジャストではないのです。

 

 

言われてみれば「何を当たり前なことを今更」と思われるかもしれませんが、私のとっては、本で読んだ知識ではなく体感して分かったことなので、そこがとても重要です。
是非この認識は、自分のメロディ作りやボーカルに生かしたいと思います。

 

 

 

 

 

グラフィックだって、すき間が重要。