【2019年1月28日】家族についてと、大坂なおみさんと私の好きなR&B歌手たちの共通点

先日は親戚の集まりで温泉に行ってきました。久しぶりにリフレッシュ出来ました。

私の両親は既に他界しており、しかも独身なので、「家族」という関係にはすっかり縁遠くなってしまいました。こうして、時々会う親戚や妹とのコミュニケーションで、日頃忘れかけている「血縁」「家族」を思い出します。それはとても貴重な時間です。

 

 

それで、温泉で歓談しながらアルコールを大量摂取して家に帰って、ぼーっとしながら普段は全く見ないTVを付けて、しばらくして気がつくと、どのチャンネルも大坂なおみさんの優勝と嵐の活動休止の二色に染まっていました。

 

 

 

その大坂さんですが、この優勝騒ぎは、彼女が「日本人」として出場して優勝したからに他なりません。もし彼女が大会出場に際して日本国籍でなかったら、この騒ぎはなかった筈です (断言)。

と書いていて気になって「大坂なおみ 国籍」で検索して調べたら、現在はアメリカと日本の二重国籍で、

 

 

「日本の国籍法では22歳になる2019年の誕生日までは二重国籍であることを暫定的に認められている。」(アゴラ言論プラットフォーム「【更新】大坂なおみ選手の快挙を機に二重国籍制度改正の議論を」より引用)

 

 

とありました。

 

 

彼女の誕生日は10月だそうです。私見では、インタビューを観る限り、アメリカ国籍を選択するのがごく自然に見えました。(普通に英語を話しているし、ファッションや立ち振る舞いも普通にアメリカ人の女の子っぽいので)

私は彼女に好感を持ったので、どちらの国籍でも、TV等で見かけたら応援すると思いますが、国籍が変わるだけで態度がガラッと変わる人もいるのが、何となく目に浮かびます。

 

 

 

高校野球の甲子園大会やオリンピックなど、人々が自県民や自国民を応援するのは、ある種の本能です。それは元を辿ると家族的な関係に遡ると感じます。

家族・血縁はたしかに心の拠り所にはなりますが、ベストで健全な関係及びコミュニティではありません。何故なら、そのコミュニティに属することを拒んだ (or 属せない) 人を、無視や排除する、そんな怖い性質 (圧力) も持ち合わせているからです。血縁関係から自由になりたい・近寄りたくない・距離を置きたい、そんな人々は、昔から各親族関係に必ず一定数いると思われます。

そしてそんな家族的コミュニティは、大袈裟に言うと民族間戦争の遠因ですらあります。

 

 

血縁関係から逃れたい人々に限らず、そんなことは意識せずに暮らしている私たちも、意識してにせよ、無意識のうちにせよ、コミュニケーション欲求は外へ外へと向かいます。ここに居続けてはダメだと、血族に帰属したがる本能とは別の、もう片方の本能が訴えます。帰属と逃走、相反するようですが、どちらも正しい感覚であると感じます。どちらも肯定したいです。

 

 

 

例によって話が大きくなりました (笑)。以下、本稿で言いたかったこと。

 

騒いでいるマスコミやファンの皆さまへ : 仮に大坂なおみさんがアメリカ国籍を選択しても、勝ったらちゃんと祝福してあげて下さいね。(特にマスコミかな。。)

 

 

 

 

大坂さんのインタビューの様子を何度も何度も眺めながら、そのオーラは何となく私の好きなアメリカの女性R&B歌手数人を思い出しました。だから好感を持ったのかなあ。この画像は、インディア・アリーさん「ビデオ」のPVから。

 

 

 

 

こちらはその「ビデオ」が収録されているアルバム「アコースティック・ソウル」(‘01年) と、同じ頃リリースされているエリカ・バドゥさん「バドゥイズム」(‘97年)。(同じ頃と思っていましたが調べたら4年差がありました)

お二方共、ナチュラルで大らかなオーラは、大坂なおみさんのそれと共通しているところを感じます。血縁・人種や国籍といった閉鎖的でセコい問題を軽々と超えている、そんなオーラです。