【2019年1月30日】音楽ソフト「Cubase」がヴァージョン・アップしていました

数日前にラインでクリエイターの知人とやりとりをしていて、その中で私の使用している音楽制作ソフト「Cubase」がヴァージョン・アップしていたことを知りました。

詳しく知りたいと思って「Cubase Pro 10」で検索したところ、そのことに関する記事が、一昨日のyahoo!ニュースの経済欄のトップ記事にも上がっていました。

 

 

 

 

こんなマイナーな記事がよくトップ記事に上がったなあと思いながら読んでいましたが、音が立体的に聞こえるミックスが出来る云々というその記事を読んで、複雑な気持ちになりました。ちなみにコメントは0件です。世間一般の人は興味ないですよね。

 

 

複雑な気持ちになったというのは、単純に、自曲はソフト制作に切り替えたけど、クォリティはさほど変わってないんじゃないかと、ふと思ったからです。

そして私だけではなく、世に出ているいわゆる「ソフトでの打ちこみ曲」全般の、楽曲のクォリティも、目まぐるしく進化を続けるソフトやレコーディング技術ほど、進化はしていません。これは断言出来ます。早い話が、数十年前の音楽も今の音楽も、人間の音楽性が科学技術の進化によって飛躍的に伸びているということは、起こっていないということです。

 

 

つまり、単に「作るのがラクになっている」だけなのでしょう。そしてクォリティは、ラクしていると伸びないのだということです。こんなに簡単に音楽が作れる時代ですが、「よいもの」を求めるとなると、今も昔も、やはりギリギリのところで脳みそに汗をかかないと生まれない、ということなのでしょう。

文章だって、ペン書きよりも、添削しやすく情報収集も容易なPCやスマホ・タブレットで書く方が全然ラクですが、クォリティ自体は変わらない気がします。

 

 

私は昔のレコーディングの苦労を知っている世代なので、ソフトを使っていていつも「なんて便利なんだろう」と感心してしまいますが、感心しているようではダメなのでしょう (笑)。

この先の音楽の進化は、「感心する(or ラクをする)」のではなく、今の環境が最初から当たり前として在る、歳若きクリエイターたちの不断の努力から生まれるのではないかと思います。

 

 

Cubase Pro 10 を教えて頂いたMさんも、がんばって下さいね!(歳は知りませんが)