【2019年2月22日】新曲が生まれそうです 〜 キース、レゲエ、ロキシー、忌野清志郎…

数日前に、キース・リチャーズさんの「ワーズ・オブ・ワンダー」のドラム・フレーズをループさせてみましたが、早速そのトラックにコードとメロディを乗せて、一曲作っています。歌詞はまだ書いていませんが、トラックは出来上がりつつあります。

 

 

それでそのドラムのループに、ロキシー・ミュージック「エイント・ザット・ソー」(アルバム「マニフェスト」に収録) のギターを、これまたサンプリングして絡ませてみたところ、上手くフィットしました。こういう作業は楽しくてクセになります。睡眠時間が削られます。

 

 

このように書くと、何となく今時のサンプリング・ミュージックを作っているみたいですが、実際はそういう音を目指しているのではなく、この曲はぎこちないナチュラルなグルーヴ感を出せたらいいなあと思っています。最近の自曲はどうも機械っぽいのが多いので。

 

 

 

しばらくその作りかけの音源を流しながら、合わせてアコギを弾き、「このグルーヴはいつか聴いたことがあるぞ」と思った瞬間、頭の中にはRCサクセションの「僕の自転車のうしろに乗りなよ」が鳴っていました。そう、まさにあのグルーヴです。しばらく弾き続けました。(いつもの事ながら、この曲を知らない人には何のことやらという話ですが。。)

 

 

「僕の自転車のうしろに乗りなよ」は、RCサクセションの’72年リリースのアルバム「楽しい夕に」のラスト・ナンバー。6分を超える長尺曲です。イギリスで、ジギー・スターダストやT−REXがブレイクしていた頃、日本でもこういうステキな音楽が生まれていたという事です。このアルバム「楽しい夕に」は、RCサクセションのアルバムのマイ・ベストでもあります。

 

 

 

よっぽどの才能豊かな人でないと、無から有を生み出す事は出来ません。私を含め普通の人は、膨大なインプットがあって、はじめてアウトプット (表現) する事が出来ます。

今回のこの曲も、数々の聴き込んだ音楽があってこそ、生み出されています。曲が出来るたびにいつも、先人に感謝をする次第です。

 

 

 

 

「僕の自転車のうしろに乗りなよ」を歌う、若かりし頃と歳を重ねた後の忌野清志郎さん。唯我独尊な面構えは全然変わっていません。

清志郎さんは享年58歳です。私はもうすぐ55歳です。亡くなられた時は遠い年齢だと思っていましたが、今気がつくと、何とあと3つです。歳はちゃんととるものだなあと改めて感じました。

 

 

 

 

「楽しい夕に」と、1990年9月1・2・8・9日の4日間、東京・日比谷野外大音楽堂にて行なわれたRCサクセションのコンサート「4 SUMMER NITES」の最終日の模様を収録したDVD「ミラクル」。「僕の自転車のうしろに乗りなよ」は、上の若い頃の映像が時折シンクロして導入されています。

このDVDも「楽しい夕に」も、忌野さんが亡くなってから一度も見聴きしていません。特に理由はありません。画像を上げようとyoutubeを観ていて、目頭が少しだけ熱くなりました。