【2019年3月7日】「たった一つの言葉を探して」完成です!〜 ケロケロボイスで歌ってみましたーーケロケロボイス&ボカロとアニメの親和性

という訳で、マスタリングまで完了しました。

何度か書いていますが、私は現在歯の治療中です。今回のボーカルも、歌ってはみたものの、抜いた前歯の隙間から空気が漏れて、ちゃんと発声出来ませんでした。。

 

 

曲によってはそれでもそれなりに歌えるのもあり、前回の「君を待ってる」や、その前の「続いていく世界」は普通にレコーディングしています。

ところが今度の「たった一つの言葉を探して」は、聴き返して、どうもその「漏れ」がすごく気になりました。しょうがないので、しばらく寝かしておこうかと思ったのですが、そこでふと閃いたのが、「不自然さを隠すためにケロケロボイスにしてみよう!」でした。

 

 

ケロケロボイスというのは、つまり、Perfumeやセカオワで、半分機械が歌っているような、あの声です。何とCubaseにはこんな機能も付いていました。完全にマシン・ボイスのヴォコーダーよりも、若干人間味を残しています。

 

 

それで、録った声をケロケロ処理したところ、曲が生まれ変わりました。こんなに印象が変わるものかという感じです。まさしく怪我の功名です。

自曲がこういう音楽になるとは思ってもみませんでした。

 

 

 

ところで、こういうケロケロボイスとか初音ミク等のボカロなど、聴かない人は全く聴きません。いや、聴かないというよりも、聴けないと言った方がいいぐらいで、拒否反応を起こす人がかなりいらっしゃいます。まあ何となく分かります。

つまり、映画でいうと、実写とアニメぐらいの差があるからです。実際、ボカロのPVは殆どがアニメです。YouTubeやニコニコ動画などを観ていて、ボカロとアニメは親和性が極めて高いと感じます。

 

 

子どもの頃から実写映画ばかり観ていた人が、いきなりアニメを観た時どう感じたのでしょうか?作品のクォリティ以前に、ニセモノっぽい、こんなのはちゃんとした映画ではない、そう感じたような気がします。

音楽の世界でも、大昔、クラフトワークとかYMOとか、機械に演奏させる音楽があらわれた時に、拒絶する人は結構いたように思います。つまりは、クオリティ云々の問題ではなく、表現スタイルそのものの進化の問題なのではないかと。大袈裟かな?

 

 

 

私のこの曲、人にはどう聴こえるんでしょうか?

 

 

 

 

セカオワ「幻の命」(‘10年) のPVから。一番好きな曲です。後半の英語詞をケロケロボイスで歌っています。