【2020年1月25日】ペイル・セインツ「ザ・コンフォーツ・オブ・マッドネス」30thアニヴァーサリー・エディションがリリースされていました

今では知る人ぞ知る、’90年代のシューゲイザー・バンド、ペイル・セインツのデビュー・アルバム「ザ・コンフォーツ・オブ・マッドネス」の30周年記念盤がリリースされていました。

ネットで音楽のサイトをサーフィンしていて偶然知りました。

 

 

 

当時のシューゲイザー・バンドで私がよく聴いていたのは、ライド、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、そしてこのペイル・セインツです。

ライドはストレートでポップ、マイ・ブラは幾何学的・音響的、そしてこのペイル・セインツは、屈折したメロディが、それぞれのサウンドの魅力だったように思います。

 

 

このバンド、4ADという耽美的なアーティストを有するレーベルからアルバムがリリースされていて、そのように (耽美的な音として) 紹介されていました。

このレーベルには、コクトー・トゥインズという好きなバンドが居て、雑誌を読んで、コクトー・トゥインズのような音がシューゲイザーになったのかな?と、興味を持ったのを憶えています。当時のロッキング・オンのデスク・レビューでもトップで取り上げられていました (多分)。

 

 

今、手もとに音源がないので、YouTubeで聴いているのですが、おそらく25年以上ぶり?に聴いた印象は、凄く繊細な音楽に聴こえた当時の印象の全くそのままでした。ただ、ギター音はそれほど大きな音ではなく、結構スカスカなサウンドに聴こえました。が、それが逆によかったり。

 

 

私がシューゲイザーを聴いていた時間は、夜、寝る前です。頭が冴えて眠れない夜など、ベッドに横になって、イアフォンで爆音で、マイ・ブラやこのペイル・セインツの音を聴いていると、しばらくすると頭が真っ白になってきて、そのうち眠りに落ちていきました。睡眠導入剤のように聴いていた訳です。

このシューゲイザーを含むドリームポップというジャンルも、このぐらいから生まれたと記憶していますが、私には、夢心地のサウンド、というより、夢の世界に落ちていく為のサウンド、でした。

 

 

 

あれから時は30年経ち、今ではのび太くんの「1、2、3、… グ〜」のように、布団に入ったら即眠ってしまう自分がいます。シューゲイザーは、いつの間にか聴かない (=必要ない) ジャンルの音になってしまいました。

 

 

でも今数曲聴いてあらためて「サイト・オブ・ユー」はいい曲だな〜と。まるでニュー・オーダーがシューゲイザーになったような、そんな曲です。

ブリティッシュ・ロックの好きな方は、この曲だけでもYouTubeで聴いて頂きたいなあと。

 

 

 

 

 

抽象画のようですが、実は猫です。ジャケットも傑作です。

 

 

 

私の音源はこちらから。