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【2018年5月21日】音源制作をPCソフトで行います 〜 その①

PCが壊れ、新しいのを購入するのをきっかけに、音楽制作も「キューベース」というソフトで行うことにしました。
このソフトは、このHPで知り合ったクリエーターの知人に教えて頂きました。
スペックが充実していて、尚且つ使いやすいとのことで、プロからアマチュアまで、幅広く使われているそうです。グラフィックのソフトで言うと、イラストレーターのような存在です。

 

 

新しいPCを購入するというのも理由のひとつではありますが、もうひとつの理由があります。
最近作った「ひみつの言葉」が思いのほかうまく仕上がって、ごく少数ですが、聴いて頂いた方々のリアクションも良く、こういう音楽 (ブレイク・ビーツのリズムです) をクリエイトしていくなら、ソフトを使った方がよい曲が出来るのではと思ったからです。

 

 

私は決めたら速いので、早速楽器屋さんに足を運びました。「音楽ソフトならS (楽器屋さん) がいいですよ。詳しくて親切なスタッフさんがいて、いろいろ教えてくれますよ」との、その知人からの情報からです。
実際にいろいろと話をお聞きした結果、結局そのスタッフもオススメのキューベースにしました。

 

 

それにしても、S楽器屋さんの、そのスタッフさんの、音楽や仕事に対する情熱には、本当に圧倒されました。好きなことを仕事にしているからこその情熱だと感じました。
好きなことを賃労働にすると、妥協が出来ないので、ある意味普通に働くよりも数倍大変です。自分のアイデンティティに関わってくるので。上手くいっている時は最高ですが、ヘコんだ時は、他人 (お客様とか会社とか) のせいと割り切れずに、全部自分に降りかかってくるので。(経験上です)

 

 

そのスタッフさんには、金沢在住の音楽制作ピープルのひとりとして、多大なリスベクトを致します。こういう方が、地方の音楽文化を支えているのだと感じました。

 

 

 

 

キューベースでの制作画像です。YouTubeから。

 

【2018年5月20日】ヤマハDX21、20数年振りに弾いてみました

 

 

整理整頓の際、押入れの一番奥の方に眠っていた「ヤマハDX21」を引っ張り出しました。
DX21は、世界初のデジタル・シンセサイザーである「DX7」の廉価版。ウィキペディアで調べたら、1985年の発売でした。DX7の発売が1983年だったので、2年後に、スペックをほぼ受け継いで価格は10万円程安いこのモデルが出ています。この辺の技術革新とそれにつれてのコスト・ダウンは、今のPC業界のようです。

 

 

当時私はDX7が欲しくてバイト代を貯めていたのですが、音楽雑誌でDX21の情報をみて、こっちの方がいいと思い早速楽器屋さんに予約しに行ったところ、予約が殺到していて数ヶ月遅れでの購入となりました。

 

 

今でも鮮明に憶えているのは、ベルの音の美しさです。今でこそアコースティック楽器の音は普通にデジタル音源化されていて、普通にシンセサイザーや音源ソフトから聴けますが、当時のアナログ・シンセ全盛時は、シンセというと抽象的な音しか出せず、ベルみたいに複雑な倍音成分をもった音はまず再現不可能でした。
それが、DX21だと簡単に鳴り響きます。ベルに限らず、金属的な音がとてもいい感じで鳴るので、当時はロクに弾かずに音ばかりいじっていたような気がします。

 

 

そんな人は私だけではなかったようで、’80年代のポピュラー音楽シーンの音は、一時期このDXの音に支配されていました。DXとシモンズ(シンセ・ドラム)とオーケストラ・ヒットが、’80年代ポップスの3種の神器です。あと付け加えるなら、ドラムのゲート・リバーブでしょうか。

 

 

 

 

おそるおそるコンセントを差してスイッチを入れると、無事稼働しました。実に20数年の時を経て復活です!(大げさ)
早速ベルの音を鳴らしてみました。
今聴いても実にいい音です。心がしばし、30年前にプレイバックしました。