先日、名人戦と並ぶ将棋のビッグタイトルである竜王戦が行われました。竜王の羽生さんは、勝てばタイトル100期 (!)、負ければ27年ぶりに無冠になるという事で、一般メディアでも報道されていました。私は残念ながら仕事があって、観戦出来ませんでした。
羽生さんは惜しくも敗れましたが、私は今回の竜王戦に関する一連のニュースで、27年間もの長い間なんらかのタイトルを保持し続けていた事を知りました。今回の勝敗よりも、そちらに感銘を受けました。サラリーマンですら、27年間勤続するのは大変な事です。
羽生さんが将棋の7つのタイトル戦を全部制覇して、ちょっとした社会現象になったのが、今調べたら、1996年でした。この時の事は私も憶えていて、すごい人がいるもんだなあと感心した憶えがあります。
その時は将棋にはさほど興味もなかったので、その後のことは知らないのですが、20年程経って将棋に興味を持ったのは、近年になってニコニコ生放送やAbemaTVといった、インターネットでの中継が頻繁に行われ始めてからです。そして、羽生さんがまだ第一線で活躍されているのをみて、私もまだまだがんばらねば、と思ったものです。
あちこちで「平成の終わり」を感じさせる出来事が起こっていますが、私にとっての平成の終わりは、今回の竜王戦で強く感じました。これは羽生さんが敗れたからではなく、勝ってもそう感じていたと思います。(でもここで敗れるというのは、ある意味勝つよりも「持っている」なあと思いました 笑)
勝負事は盛者必衰なので、既に48歳の羽生さんがいつまでも勝ち続ける事はありませんが、平成の次の時代になっても、またスリリングな将棋を魅せて下さるものだと思っています。
最後に私の好きな羽生さんの言葉です。この言葉を肝に銘じて、私も日々がんばりたいなあと。
才能とは何かと問われれば、「続けることだ」と私は答えます。続けることなど誰にでもできると思うでしょうが、実はこれが最も難しいのです