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【2020年12月25日】物語をフィジカルに感じさせるYOASOBIの魅力

 

 

 

私は2年程前に、芥川龍之介の小説「舞踏会」を元ネタにした歌詞の「舞踏会」という曲を書いたことがあります。

曲のブリッジでその芥川「舞踏会」のハイライトの箇所の朗読も入れた、中々斬新な曲なのですが、どうも全体的にイメージが散漫な感が拭えず、ポップにも聴こえず、いろいろといじった末に結局没にしてしまいました。

 

 

この記事で、YOASOBIというユニットは「小説を音楽にするユニット」である事を知り、一気に興味を持ちました。

「夜に駆ける」、聴いたことはありましたが、普通にキャッチーなJ-POPという印象しかなく、歌詞も聴き流していました。まさか「小説を歌う」というコンセプトだとは。

 

 

考えることは皆んな大差ないんだなあと。ただ、それを他の人に伝わるように具現化出来る・出来ない、が才能の有無なのではないかと。(私は残念ながら出来なかった)

それで、YouTubeで動画を見たら、たしかに「物語」を歌っていました。

 

 

 

そう言えば、私が最近観たJ−POPの動画、ミスチル「ドキュメンタリー・フィルム」や、ヨネケン「カナリヤ」も「物語」を意識したMVでした。もしかしたら、私が余り知らない最近のJ−POPの世界では、音楽で「物語」を紡ぐことが、ひとつのトレンド?になっているのかなあと思ってしまいました。これについては、あまり観てないので断定は出来ませんが。

 

 

そう考えると、数年前のニコニコ動画の初音ミクのブーム時によくあった、初音ミクに「物語」を語らせてアニメ動画で表現する、という方法論がようやく一般化されてきたのではないか、とも思えます。あの頃もジンのメカクシティ・レコーズなど、小説とのメディア・ミックスを行なっている秀れたクリエイターがいました。

 

 

 

とは言え、「夜に駆ける」の魅力というかヒットの最大の要因は、単純にサウンドと歌ではないかと。アニメのMVを観ながら聴いていると、その歌の表現力に引き込まれてしまいます。

「夜に駆ける / THE HOME TAKE」という、ボーカルのikuraさんの顔出し歌唱のMVがあって、それはマイクを前に歌っているだけなのですが、そのエモーショナルな表現力に、アニメのPV以上に引き込まれてしまいました。「夜に駆ける」、私は初音ミクをイメージしていて、てっきり機械で大きく加工している歌かと思っていました。。

最近の若い子は、ほんとに歌、上手い人多いですね〜。どうもすみません。

 

 

 

 

 

【2020年12月24日】アルバム、サブスクで聴けるようになりました!\\\\٩( ‘ω’ )و ////

という訳で、聴けるようになったみたいです。

 

(但し、22時45分現在では、Apple Musicのみ。SpotifyやAmazonなども、随時アップされます)

 

 

聴いた方から「音質がすごく良くなった」との言葉を頂きました。

私が自分でマスタリングを行ってサウンドクラウドに上げた音源と、雲泥の差があります。ひとえに、マスタリング・エンジニアの浅田さんのお陰です。

一人でも多くの人に聴いて頂けたら嬉しいです。