この発言にはハッとしました。70代になっても、もちろん生活資金の為でもないのにアルバムをリリースし続けている方の発言だなあと。因みに言えば、アルバム1枚をリリースするには、とんでもないエネルギー (含 想像力・創造力) が必要です。もちろん、体力も。だから殆どのアーティストは歳とったらアルバムのリリースが極端に少なくなるのでしょう。
ある意味、普通のことを喋っているんですが、ポールさんの口からこのような発言を聞けるとは思いもよりませんでした。
今ここで普通に生きていることに何の疑いも持ってない方は、多分自分の死について深く考えたことはないと思います。ウダウダと日常の不平不満を家人や友人やパートナーにぼやいたり、そしてちょっとの楽しみに浸りつつ、日々の暮らしを営み続けているのでしょう。
大病を患ったり、大事故に遭ったり、生まれついての重度の障がいを抱えていたり、身内が重病になったり、そしてポールさんのように、自身が歳を重ねて寿命を意識したり、そんな時にハッとして、はじめて自分もそのうち死ぬんだと意識するのではないかと思います。
私が曲作りに日々没頭している理由も、究極には生の (=死への) 不安感からではないかと。何もしてないと、不安になるんですよね。人生折り返して久しい年齢・少ない収入・健康状態・人間関係…。だから好きな何かに没頭してたらその不安感がなくなる、そんなことから、日々曲作りに没頭してるんだと、あらためてポールさんのシンプルなこの一言「音楽活動の理由は『死を考えなくてもいい』から」思いました。
逆に言えば「死を考えなくてもいい」程、ポールさんは音楽に熱中出来るのでしょう。それだけ、音楽愛が溢れているんでしょう。好きなことに熱中しているうちに、気が付いたら死んでいた (笑)、なんて、最高じゃないかなと。私ももし長生き出来たら、こんな素敵な爺さんになりたいものです (笑)。
♫イエスタデイ〜 ♫ヘイ・ジュード〜 等々の、必殺のワン・フレーズに匹敵する?発言を読んでの感想です。(大袈裟かな)