時間をかけた割には十分に納得出来た仕上がりではなかった、3年前の楽曲「エリザベート・ワルツ」。「楽しいひととき」制作時に、ミュージカル絡みで久しぶりに聴き返していたら、いろいろと録り直したいところが浮かんできたので、早速リメイクしています。

先ずはテンポです。大きく落としてみました。曲の印象が、前よりも陰鬱になった気がします。それから、BメロのあとにCメロを加えて、歌詞も併せて加えました。このCメロにより、曲に立体感がついたのではないかと感じます。

あと、かねてから何かの拍子に使いたいなと考えていた、自宅アパートの塗装工事の際の工事音を、曲のビートとして鳴らしてみました。陰鬱な曲想に、このインダストリアル音は、結構マッチしたのではないかと。

という訳で、あれよあれよという間に出来上がりつつあります。今週中には歌入れも行いたいと考えています。

昨夜と今朝にミックスダウンを行い、車内で聴いても大丈夫だったので、完成としました。過去作っていないような曲なので、出来栄えはともかく、達成感は味わえました。アルバム完成後の第一歩なので、余計にそう感じるのかもしれません。

調性が不安定なのでメロディがちゃんと流れるのかなあとの不安が当初ありましたが、出来上がってみると、普通にポップに聴こえたので一安心しました。1曲通してコロコロと激しく転調するのですが、転調のところで、必ず歌詞を対応させました。

サビだと。「♫いつまでも楽しい時間」先ずここで転調します。この後の歌詞は「♫続くといいなあ」を2回繰り返しました。転調&繰り返しで、伝えたい事を強調しています。

このすぐ後でも転調しますが、情景を変えて「♫1番星」。またすぐに転調しますが、ここでも強調させるワード「♫輝いているよ」です。もちろん、ちゃんと韻を踏まえてです。

作詞作曲講座のようになりましたが (笑)、他の人の曲も注意深く聴いていると、随所にこのような、絶対に意図してやっているような技を、たくさん繰り出しています。私の比ではありません。聴いていてこういうのが分かると、聴く楽しみが2倍に増えます。そんな意味でも、曲が作れるようになってよかったなあと、心底思います。

「楽しいこと」は、刹那で、不安定。極薄のワイングラスが美しく、一夜のパーティやお祭り、ロックフェスが狂騒的で気狂いじみて楽しく感じるのは、終わりの時を内包する儚さを宿しているからです。そんな、高揚していながらも危うい不安定な感情を、この「楽しいひととき」で、どこまで表現できたのでしょうか。

数年前、親戚の方々と行った旅行時に撮った画像。「楽しいひととき」で、思い出しました。画像を上げるなら、これがいいかなと。