ベーシックなトラックというのは、ここから歌入れ用のトラックとダブ・トラックの2パターンを作ろうかと考えているからです。過去に作ったレゲエ曲でも「ユメヒトヨ」(未発表)「ふきのとう見つけた」は、ダブ・バージョンを作っています。

この曲「雪の日のループ」が完成したら、レゲエ曲はこれで6曲目になります。数えてみて、意外と少ないなあと思いました。もっと作っていてもおかしくありません。私のリスナー歴的には、レゲエはかなり重要な位置にある音楽だからです。

今回の「雪の日のループ」のリズムは、たくさん聴いたレゲエの中でも特に好きで深く聴いていた「ワンドロップ」というリズムです。3拍目にアクセントがある重いリズムで、私のフェイバリットであるルーツ・ラディックスというジャマイカのバンドが、このリズムで秀れたトラックを数多く遺しています。

どれだけがんばっても、勿論本場のレゲエにはなりません。いち日本人として、日本人ならではのレゲエ・ミュージックに仕上げたいと思います。

実家にあるレゲエのレコードたち。

土曜日と日曜日は休日だったので、雪掻きをしつつ1日中PCと向かい合っていたお陰で、トラックはかなり出来上がってきました。

歌詞のイメージは全然ありませんが、トラックは「北陸の雪の日」をイメージして作っています。具体的にいうと、灰色の曇り空から雪がちらほらと降ってくる、そんなイメージです。

今回のポイントは、ところどころで重ねた濁ったコードです。当初はわりときれいなコードを使っていましたが、冬の北陸の鈍色の空には、どうも合わないなあと思い、更に音を重ねてみました。

所々でかなり濁った和音が鳴っていますが、これは、FM7 (Fメジャー・セブンス) にCM7 (Cメジャー・セブンス) の音を重ねたからです。

つまり、ファ・ラ・ド・ミ、に、ド・ミ・ソ・シ、を重ねた訳です。結果的には、「レ」以外の白鍵を全て鳴らしている事になります。不協和音っぽいのですが、この響きが結構北陸の冬空っぽくて、自分では気に入っています。

完成までもう少しです。