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【2023年3月24日】坂本龍一「RADIO SAKAMOTO」最終回を聴く

「RADIO SAKAMOTO」は、坂本龍一さんがナビゲーターの、J – WAVE番組。’03年からスタートしたとの事です。何と今年で20年。私はリアルタイムで聴いた事はありませんが、時々YouTubeに上がっている過去番組を聴いています。最終回も、YouTubeに2時間のプログラムがまるまる上がっていたので、早速聴きました。

坂本さんご本人は病気療養中の為、ナビゲーターは坂本さん指名のピンチヒッターとして大貫妙子さんでした。大貫さんのラジオでのトークを聴くのは久しぶりの事です。

 

 

前半は盟友であった高橋幸宏さんの特集でした。坂本さんのメッセージを大貫さんが喋り、幸宏さんの曲がかかる、という構成でした。

坂本さんが選んだ曲は「サラヴァ」「グッド・タイム」「フラッシュバック」(坂本曲)「ある晴れた日に」「今日の空」(アコースティックver.) の5曲。いずれもデビューから’87年までの楽曲で、繊細でセンチメンタルな「幸宏メロディ」を堪能出来る曲ばかり。坂本さんが幸宏さんの音楽のどんなところを特に好んでいたのかが、あからさまに分かる選曲でした。私なら、ここに「四月の魚」(‘85年) を加えたいです。

 

 

番組は最終回を迎えましたが、坂本龍一さんにはまだまだいい音楽をたくさん作って頂きたいと、心より思います。

 

 

 

 

 

【2023年3月22日】新曲「Rio」(仮) に「火の匂い」というタイトルを付けました

先日仮歌を入れた「歌」ですが、思うところがあって、しばらく寝かせておく事にしました。聴き返して、どうもしっくりこなかったからです。

代わりに、という訳ではありませんが、仮タイトルに「Rio」と付けていた新曲のトラックが結構進み、タイトルも「火の匂い」に決まりました。例によって、歌詞はタイトルを膨らませてこれから考えます。

 

 

元々この曲は「Rio」と付けていただけあって、ラテンっぽい憂いのあるリズムとメロディでしたが、そこにホーン・セクションを加えて、かなり力強く響くようになりました。聴きながら、これは「野性」をテーマにした歌にしよう、と思った途端に「火の匂い」というタイトルが浮かびました。

 

 

 

ところで我々人類は、今「野性的なるもの」が、どんどん失われていっています。感染症やアレルギー (今だと花粉症) が多発したり、ナビがないと目的地に行けなかったり、ウォシュレットのトイレでないとイヤだったり。オール電化が普及した今、燃えている炎を実際に見たことのない子どもも増えているそうです。そういう子は、マッチも擦れないんでしょう。そういう私は、マッチは擦れますが、火打ち石や木の枝等から火は起こせません。

 

 

 

ツラツラと考えるに、便利になる事、はイコール、人類の脳や肉体の退化に繋がっているのではないかとすら感じます。

「火の匂い」の歌詞は、そんなところから考えてみたいと思っています。完成させれるようにがんばります。