夕食でワインを飲みながらYouTubeのホーム画面に上がっていたのを何気なく観たら、これが素晴らしくて、そのまま数時間、ワインを片手に観続けていました。ビリー・ジョエルさんの、おそらく最後になるだろうと云われている、一夜限りの1月24日、つまり一昨日の東京ドームでのステージです。
何度か書きましたが、中学時代の同級生にビリー・ジョエルさんの大ファンの友人がいて、彼の家に行くと必ずレコードを聴かせてもらったものです。そのレコードは「ストレンジャー」(‘77年) と「ニューヨーク52番街」(’78年) です。
この2枚のアルバムは、洋楽を聴き始めた頃の私の耳には凄く新鮮で魅力的に聴こえました。ダビングしたテープを、それこそ擦り切れる程聴いたものです。
ライブでは、「ストレンジャー」から5曲、「ニューヨーク52番街」から4曲、演っていました。やっぱりビリー・ジョエルといえば、この二枚です。他のどのアルバムよりも、この二枚から多く歌っていました。
「ストレンジャー」は憂いのある曲が多く、「ニューヨーク52番街」は、かなりジャズのテイストが強いです。どちらも名盤です。
オープニングは、その「ニューヨーク52番街」から、マイ・フェイヴァリットの一曲「マイ・ライフ」でした。いきなり心があの頃に戻りました。後はヒット・パレードで、9割がた知っている曲ばかりでした。
アンコール前の最終曲は、代表曲「ピアノマン」でした。観ながら、不覚にも涙が溢れました。YouTubeのライブ映像で泣いたのは、いつ以来かも覚えてない程です。
観終わってから、今現在を中学1年の頃から数えると、今年で何と47年経った事を知り驚きました。自曲の歌詞ではありませんが、もう半世紀経ってた、です。それは瞬きするような時間、です。
還暦に足を突っ込んだ今でも、こうして健康な身体で音楽に感動できる心が残っていた事に、本当に感謝です。
「ピアノマン」を歌うビリー・ジョエルさん。