【2018年10月6日】ヒット曲は人々の集合無意識を写す鏡

先日夜、数年ぶりで焼肉屋に行きました。ちなみに私は普段は肉は殆ど食べないので、焼肉屋に行っても、お刺身程度の量で十分に満足します。少量の肉と、チヂミとキムチで日本酒を呑んでいました。チヂミを食べたのも数年ぶりですが、これはヒット食でした。

 

 

で、友人と語りながら食べて呑んでいましたが、途中から有線の曲がやたらと気になりだしました。どの曲が、というのではありません。昭和の歌謡曲のチャンネルで、流れる曲は全て昭和のヒット曲ばかりです。私と歳が近い友人も感激していて、曲がかかる度にその曲の話題になりました。

途中から、これはブログネタになると思い、スマホに流れた曲をメモしました。以下、メモの一部。

 

 

銃爪 (ツイスト)

 

時の過ぎゆくままに (沢田研二)

 

ラヴ・イズ・オーヴァー (欧陽菲菲)

 

B・BLUE (BOΦWY)

 

ff(フォルティシモ)  (ハウンドドッグ)

 

 

…以下、昭和のヒット曲が続く。

 

 

こんな感じでした。折しも先日、自曲のアレンジでユーロビートを採り入れる為にバナナラマやカイリー・ミノーグなどを聴いたばかりで、気分はちょうど昔に傾いていたので、余計にハマったのかもしれません。

 

 

リアル・タイムで「ラヴ・イズ・オーヴァー」の後に「B・BLUE」がかかっても、おそらく単にヒット曲が鳴ってるだけ、ぐらいにしか思いませんが、数十年後の今、この2曲が続けてかかるのを聴いて、全く似てないこの2曲が似たような感じに聴こえてきて、実に不思議な気分になりました。

 

 

洋楽のオムニバス盤で「80’s」とか「オールディーズ」とか、時系列で区切ったものが、結構多くリリースされています。同様に「1975年ヒット曲」など、さらに細かく区切ったものも。

こういうオムニバス盤を、私は数枚持っています。面白いのは、例えば「1983年」と「1984年」を聴いても、そんなに違いはないのですが、これが「80’s」と「90’s」になると、急に時代ならではの空気が感じられる事です。(でも私よりも時代を感じる感性がある方は、一年ごとでも敏感に時代の空気を読めるのかもしれませんが)

 

 

当時多種多様であった筈の一曲一曲ですが、10年括り、20年括り、にすると、明らかに同じような色彩を帯びて聴こえてきます。ヒット曲は、人々の集合無意識の反映ではないかと思います。

 

 

 

ニュアンスがちょっと違いますが、時々の呑みに行くお寿司屋さんのママさんが「免許証更新の度に、写真の自分の顔がどんどん老けていってるのがはっきりと分かって落ち込む」的な事を仰っていたのを思い出しました。ある日気がついたら大きく変わっている事に気がつくところが、なんか似ているなあと。ヒット曲は、老けるというより変わるですが。

 

 

 

 

「銃爪」を歌う、世良正則さん。